CHAMBER OF SECRETS....21









「昨日の地震は凄かったよなぁー!」
「スネイプが薬品を頭から被って、脱毛してたしなぁ!」
「コリンがいないのが惜しかったな!」
「ピカッと光った感じが良かった・・・」


腹を抱えながら笑っていたフレッドとジョージに、
後ろからスタスタと歩いてきてゲンコツを食らわしていた。

その話題が持ちきりで大広間はそれだけの話ししかしてない様子。
もちろん、先生方も。



、気にしないで」
「そうだよ。誰だって地震が起きたら驚くけど、すぐ忘れるって」
「でも・・・スネイプ先生をハゲにしちゃったり、窓ガラス割ったりしたんでしょう?」
「スネイプなんかもう髪の毛を生やしてるから良いじゃないか!」



シェーマスもディーンにもハーマイオニーが教えたので、を説得していた。
守ってあげる人が、いっぱいいた方が安心だし。
一応、フレッドとジョージにも言っておいたんだけど、逆に騒がれかけて冷や汗をかいてしまった。


「今日はクィディッチの練習があるけど大丈夫?」
「うん。雨降ってないみたいだし。大丈夫」
「じゃぁ行こうか」
「ハーマイオニー達はどうするの?」

「私達は中庭で勉強するから良いわ」
「僕も!?」
「明後日、変身術のテストがあるのよ? あのテストは大切なの。外したら何十点も減点されちゃうわ!」
「頑張ってね、ロン」
「僕もクィディッチの選手だったらなぁ・・・」
「無理な事を言わないの! さぁ、行くわよ!」



ハーマイオニーに引っ張られるものの、ロンは動かされないように と足を踏ん張っていた。

















「夏休みに新しいクィディッチの方法を編み出してやった!今日は朝から暗くなるまで練習するぞ!」



何時も通りに熱いオリバー・ウッド。フレッドとジョージは呆れ顔。もちょびっと引いていて。
そりゃそうだ。

練習は8時からなのに5時から飛びつき気味で起こされたり、女子寮の真下から大声でフルネームで呼ばれたり。
情熱過ぎるギラギラした目に皆が引いてしまいそう。



庭を横切ろうと曲がったところ、
オリバーの顔やらアンジェリーナの顔が真ん中にぎゅっと集中しているのかと勘違いしてしまいそうな顔になった。


「「ほっほぉーーーうッ! ケンカしそうな雰囲気になってきたな」」


声を揃えて声をあげる2人に、アリシアの両手肘撃ちがお腹にクリーンヒットしていた。


「嘘だろ・・・」
「なんでスリザリンも選手の服着てるの・・?」
「スリザリンも練習しようって思ってるんじゃない?」


私的にはなんで怒り顔なのかわからなかった。半分ずつで使えば良いのにねぇー・・。
いつも練習で全体は使っていないのに。



「何処行くんだい、フリント」
「競技場に決まってるだろう?」
「そんなはずがない。僕らが先に予約をしていたんだ。マクゴナガル先生にも確認を取った」


ウッドの言葉に、ニヤニヤと笑い始めるフリントたち。


「ところがドッコイ!お墨付きさ」


持っていた封筒をオリバーに叩きつける。
オリバーはそれを適当に開きながら内容を見る。



 "私、スネイプ教授は新しいスリザリンのシーカーの育成するべきと考え、本日のクィディッチ練習をスリザリン・チームが練習する事を許可する"


独特の、蛇かナメクジが沿ったような文字で書いてある。


「新しいシーカー?誰さ?」


"きっとまたしょうもないヤツさ!"と小声で言っているジョージ。それを聞きながら笑うハリー。
6人の大きなスリザリンメンバーの中から、得意顔のドラコ・マルフォイが出てきた。



「ドラコが?」
「その通り。新しいのはそれだけじゃない」


私の目の前に人差し指を突き出して、左右に振る。
その行動にアリシアがイラッとしたみたい。



「ニンバス2001だ・・・まだ出来たばっかりなのに・・何処で手に入れたのさ」


何処からかやってきたハーマイオニーとロン。
ロンは、スリザリン・チームが持っている箒を口を広げながら見ている。


「ドラコの父上がくださった。チーム全員にな」


得意げに持っていて、箒の先っぽについて埃をひょいっと取っていた。


「最新型さ。先月出たばっかのな。旧型2000シリーズなんてもう古い古い!・・・まぁ、それよりもクリーンスイープ5号の方が古いがな。もうボロボロじゃないか。箒も買う金さえも無いとは・・・みじめだな」


2人の箒を見ながらフフッと女みたいに笑った。
フレッドは小さな声だけど「お前らが昨日まで使っていたのは俺らより古かっただろうが!」と声をあげていた。
ジョージも「そうだ、そうだ!」と言っている。


スリザリンの言葉に、しびれを切らしたハーマイオニーが声をあげて言った。













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