触らないで



話かけないで



近寄らないで



見つめないで



顔を見せないで



声を聞かせないで



笑いかけないで



弄ばないで



唇に触れないで












心に火をつけないで


















  狂愛進化論.....02



















結局、髪の毛をボッサボサにしやがったせいで、鏡で見なくても分かるほどボサボサになった。
骸って人もなんか不満だったらしくて、千種に命令して私の髪を切らせた。

面倒くさいって言いながらもなかなか上手。犬はずっと私の周りをうろちょろして、邪魔この上ない。




「終わった・・・・」
「中々じゃないか、千種」
「面倒くさかったよ」
「良い出来だよ、千種」

話がかみ合ってるのか、かみ合ってないのか分からないけど、骸にしたらいいらしい。



「骸さんのタイプは髪が短い女だったっけ」
「・・・・・前の女はセミロング」
「骸さん、どうしてッスかあー?」
がショートカットが似合う顔してたから」


なにその正確じゃない一瞬の判断。



「――にしてもは綺麗な顔をしてるよね。本当に同い年?」
「あなたの年齢は知らないけど、嘘ではないわ」


・・・ってか、椅子に座って堂々と話してる場合じゃなかった!!
帰らなきゃ・・・


「帰っちゃダメだよ」
「・・な・・・・どうしてよ」
「君は僕のモノだから」
「いやいやいや、付き合ってないし、奴隷でもないし」
「そんなチンケなもんじゃないよ。僕のモノなのさ」

「あのね・・・前の女の人がどんな人だったのかは知らないけど、その人の変わりに私を利用しようっての!? 冗談じゃない!!」
「・・・・うるさい。」


千種が耳を塞ぎながらいう。




「まぁ慣れるさ。は料理作れる?」
「つ・・・作れるけど、簡単なのぐらいなら・・・・」
「じゃぁ作って」
「・・・・わっ!!!!」


犬にまた持ち上げられて連れ去られる。













連れて行かれたのはキッチン。

「ねぇ・・・・・なんで此処だけこんな綺麗なの?」
「んー、綺麗な方が良いって骸さんが」
「じゃぁなんで他の所は汚いの?」
「面倒くさいからだびょん」



キッチンの土台にドスンと座りながら言う。
キッチンに上っちゃだめでしょ・・・・しかも足は拭いてない、手は洗ってないのに・・・衛生的な事考えないのかな。


「もう犬邪魔!! 汚れたまんま乗ったら衛生的に悪いでしょ!!」

そこにあったタオルに水を付けて、犬の手を拭く。


「衛生的なんて関係ないびょん」
「私が嫌なの」
「A型?」
「そんな事はどーでもいいでしょ!! 人間として当たり前なの!!」
「でもアフリカの人とかは手を拭かない人いるびょん」
「つべこべ言わずに拭けーーーーッ!!!!」



叫びに叫ぶ。
犬のビックリ顔を尻目に、料理を始める。



「わぁ・・・・・結構揃ってるね・・・しかも最新電化製品まで」
「骸さんが貰ってきてたびょん」
「貰ってって・・・お金は?」
「骸さんの力を使ったら、そんなの必要ないびょん」

力っていう言葉を聞いて、不思議に思った。
犬が話してくれるのを聞きながら、私はお母さんが作った料理を思い出しながら作った。

所々犬がつまみ食いしてくるのを防御しながら。





「カンペキ!!」




「盛り付けが雑だびょん・・・」
「文句言わない!お腹の中に入れれば一緒!!」
「雑な女・・・」

「おや・・・・・出来たようですね」


でたー・・・・。出たよ、主犯!!



「ほう・・・見た目は悪いですが、美味しそうですね」

私の近くに近付き、腰に手を回して笑いかける。
近い・・・近いっす!!!


の方が美味しそうだけどね」


首元にヒンヤリとした唇でキスをして、髪の上から耳をしゃぶる。



「や・・・やめ・・・ッ!!」
「力が入ってないよ。弱いんだね・・・・耳」

フッと息をかけて、私の反応を楽しむ。



「もしかして彼氏にこんな事されなかったの?」
「処女じゃないっすかね。傑作だびょん!」

カッカッカッ!と、台の上でヤンキー座りをしながら笑う。


「しょ・・・・処女なんかじゃないわよ!!!」
「へぇ・・・」


すかさず骸が目の前に立つ。押し倒すように台の上に乗せる。




「な・・・ッ・・・犬・・・助け・・」

真横で座っている犬を見ながら言うと、またカッカッ!と笑っている。

「処女じゃないんなら痛くないびょん」
「そんな事じゃなくって――・・・・あっ!!」



私の勝手なイメージで、上半身からイジられると思ってた。
だけど、骸は私の両足をいきなり広げる。


「ゃ・・・嫌・・・ッ・・助け・・・・」
「さすがに濡れてはいませんか」

いや・・・こんな所で・・・しかも犬にも見られながら・・・って、千種もいつの間にか部屋にいるし!!端っこで手を組んでるだけだけど・・・




「どうして嫌なのです?」
「だって・・・・こんな所で・・」
「キッチンが嫌ならベットでも構いませんよ?」
「そういう事じゃなくって・・・・・・明るいし」
「では消しましょうか? 千種」

千種は手から何か針のような鋭いものを飛ばして、電気をパチッと切る。


「これで良いですか?」
「良い訳ないじゃない!! 好きでもない人となんて・・」
「君は僕のモノです」
「私は了承してない!!」
「必要ありません」



M字開脚に足を広げ、足の間に骸の体があるせいで閉じることも出来ない。
手は両手とも上にあげられて、なんかこう・・・ニュルっとするものがあるし。


ん・・・ニュル??


上を見てみると、なんていうんだろ・・・・触手のような、蛇のようなものが私の手を縛っている。






「なにこれ・・・」
「触手ですよ」
「・・どこからこんな物・・」
「幻覚ですよ。今は僕と君にしか見えてませんが。千種と犬からしたら、貴女が勝手に腕を上にあげてるだけですけどね。」


「離してってば・・!!」
「そうはいきません」
「・・・ンンッ!!」



叫びまくっていた私の口を、骸の口が多い被る。
実際は、キスすらした事ない私にしては、恥かしくて息をどうして良いか分からない。

「ん・・・・は・・ッ」


息をしようと口を開けば、骸の舌が入ってくる。




他人の唾液が入ってくる。
異様な感覚。


ベロを絡ませてると思ったら、舌を引き抜く勢いで吸い付く。


助けて・・・ッ

























続いちゃえ!!!




犬がメインみたいですね。骸夢なのに!!(ウハ

まぁ黒曜中逆ハーで骸メインみたいな感じの連載ドリに仕上げるので、黒曜中の人達に愛されてください!
たとえお嬢様方が、誰かが気に入らなくても・・!!(…

しかも骸、ド鬼畜ドSでございます。さて萌えるのか萌えないのか。



BBSでのご声援、お待ちしております!!

 ai