大好だ
私から貴方にいえる言葉はそれしかない
好きだ 好きだ 好きだ
何回言っても物足りない
ずーっと、永遠に僕の近くにいて・・・・
今日はクィディッチの試合。雨の中で戦うのは辛いけど、が見ているなら、頑張れる。
がいつものように、試合中にある休憩の時に僕の所に来てくれる。
今日は雨が降っていて、はずぶ濡れで、ちょっと震えていた。
「、大丈夫?」
「私?私なら全然大丈夫!ハリーが頑張ってるのに、私が寮で暖まってるなんて出来ないもん!」
がニコッと笑って、の手作りの飲み物をくれた。いつもみたいに、とっても美味しくてあったかかった。
「美味しい?」
「とっても美味しいよ!」
「ありがとうv」
ちょっと赤くなりながら喋ってくれるがまた愛らしかった。
「ハリー!もう休憩終わるぞ!」
「あ、うん!」
「頑張ってね、ハリー!」
「うん。」
「今日もスニッチゲットしてね♪」
は僕のほっぺにチュッとキスをして、応援席に戻った。
「さてと」
僕は皆がいる所へ行って、杖に跨った。雨が降っていても、がどこにいるかわかる。
がいる所は光り輝いていて、の”頑張って”て言うと、僕の耳まで届いてくる。
”ピーーッ”
笛の音で皆が一気に飛んでいく。僕も負けずに、一気に上まで飛んでいった。
スニッチは雨に紛れて、いつものように見つけられない。マルフォイの顔色を伺いながら、スニッチを探す。
『おっとっ!ブラッジャーが観客の前に跳んで行っています!!グリフィンドール危ない!!』
グリフィンドールに・・・?
僕は一気にブラッジャーの所まで行った。途中にいたフレッドのバットを奪って、グリフィンドールに勢いよく、飛んでいった。
僕が見ているのはだけ。皆がきゃーきゃー言いながら逃げているけれど、はピクリとも動かない。足がすくんでしまった様だ。
『が危ない!!、逃げるんだ!』
そういわれても、動けない。
「(間に合って・・・・!)」
は自分の目の前に両腕を出して、次の衝撃を待った。
”ドガッ!”
ぶつかる音がした。だが、全然痛みは無い。
目を開けてみると、ハリーがバットを持っていてブラッジャーが逆方向に飛んでいった。
ハリーはバットを放り投げ、の前に行った。
「!大丈夫!?!?」
泣きそうな顔した。すっごく不安だったんだろう。涙があふれ出てきて、手で涙を拭いていた。
「怖かったよぉ・・・・」
ハリーはに抱きつき、背中をポンポンと叩いた。は落ち着いたようで、泣き止んでいった。
「試合は延期ですっ!明日にまた試合をします!」
マダム・フーチの声が聞こえて、皆が地上に降りてきた。
「、行こう」
「立てない・・・・」
「うそ!?」
「腰抜けちゃて・・・・」
「しょうがないね。よいしょっ!」
ハリーはの足と背中を持って、お姫様抱っこをしながら、更衣室へ向かった。
を更衣室のイスに座らせて、近くにあった毛布を被せる。
「ありがとう、ハリー」
「いいよ。それに大丈夫?」
「大丈夫・・・・」
こんな時に思っちゃうのもどうかと思うけど、好きだよ。
僕はの隣に座った。は僕も寒いだろうと自分の被っていた毛布を被せてくれた。
が被せてくれた時に目が合う。僕はに目が離せない。
も同じようだ。僕はの頬に手を当てると、ほんのり桜色になっていた。
がゆっくりと目を閉じた。僕はに近づいていって、二人の唇が重なる。たった数秒だったけど、すっごい嬉しかった。
「大好きだよ、」
「私も」
また唇が重なった。離れても何度も何度も重ねあった。
―――君を守れるのは僕だけさ。愛してるよ、―――
―――ハリー、愛してるわ・・。ずっと私のそばにいてね―――