君は絶対盗られないと思ってた。
告白しあってはいないけど、お互いの気持ちを理解していると思ってた。
でも、伝わってなかったんだな・・・・。
Wanna get a reaction
「ドラコ!早くしねぇと授業はじまっちゃうっつーの!」
「わかってる!!」
「足がおっせぇーなぁ〜・・・それでも男か!男女!」
「お前のほうこそ、少しは女っぽくなれ!女男!」
「んだと?クソバカハゲ丸!」
は軽々と走って教室に入り、鍵を閉めた。
「開けろ!」
「自分で開けることもできないのかな?ハゲ丸君」
「うっさい!」
こんな会話が日常だ。以外にこんな喋り方なんてしたこと無い。だけの限定な言葉。
一年からこんな会話をしていた。だけど、君はどんどん女っぽくなっていく。
短かった髪の毛が胸より長くなって、俎板だった胸も僕の手じゃ包み込められないぐらい大きくなっている。
「ドラコ!もう!宿題ちゃんとしてよね!!減点されたら如何する気よ!」
男っぽいには変わりない。だけど、女っぽい口調になってきて、ズボンばっかり着ていたのにスカートの方が良く履くようになってきた。
「うるせぇな・・・いちいち言うな!!」
普段通り言ったつもりだった。少し前まで「早くやれっ!」と叩いてきたのに・・・・。
まったく反応しないに疑問を持ち、を見てみると、呆然とした顔で、目からは涙が流れていた。
「ごめんなさ・・・ッ!」
は口に手を当てて目からはポロポロ涙を流していた。しゃがみ込んで、ココまで聞こえるような泣き声を上げて・・・・。
「・・ごめん・・・・・言い過ぎた」
はまったく動こうとしないし、まったく泣き止もうともしない。
「ドラコ・・・ごめんなさい・・・ごめんな・・ッ」
「は謝らなくても良いって!」
の顔を持ち上げ、自分の顔を見させた。目は真っ赤で口はヘの字になっていて、頬には涙の痕が付いている。
「は悪くないんだってば・・・・が好きだからからかいたくなっちゃうんだよ・・・」
僕は跪いてを抱きしめた。から泣き声が聞こえなくなった。多分、抱きしめられながらも驚いてるんだと思う。落ち着いたとき、は重い口を開いた。
「私も、ドラコの事好きだよ・・・・?」
顔を僕のほうに向けて、震えながら言ってくる。がとっても可愛くて。男っぽくなんて一ミリも見えなくて。
僕はの顔を掴み、唇に吸い付いた。目を瞑っていると解る。の頬が真っ赤になっていて、自分の手をどういう風にしておけばいいのか迷っている。
僕は手を伸ばして、の手を掴んだ。思ったとおり、手はウロウロしていた。
キスだって一回もした事ないので、どのタイミングで舌を入れたらいいのか解らなかった。自分で「ココだ!」と思ったときに、舌を入れると、が舌を噛んできた。
「痛ッ!!」
舌からは少し血が出ていて、すっごい痛い。
「ごめんなさい・・・ビックリして・・・・・」
も驚いた顔をして、すごい心配している。僕は、そんなを見て笑ってしまった。するとも笑って、僕達は数分間笑っていた。
「からキスしてよ」
「え!?」
「キスして欲しい」
「いや・・・ハズイし」
「キスしてよ」
は真っ赤になりながらゆっくり近付き、頬にキスしてきた。
「キ、キスはしたわよっ!」
「口じゃないの?」
「ホッペキスだもんっ!」
「あ・・・そ・・」