君は本当に子供っぽい。


一歩間違えたら、皆に嫌われる対象なのに。全員に好かれて。
好かれることはいい事なんだけど、それ以上を求める男共も結構いる。


君はとっても可愛いから。 僕の腕には入って来そうにない。
慰める時に抱きしめるんじゃなくて、愛おしいからと抱きしめい。













  知 り た い 真 実












の大好きなアメリカンチェリーあるよー」
「嘘!」


食べ物に釣られて、他の事話していてもそっちにいく。
話していた子も「あれじゃ子供じゃん」と笑いながらについていく。

と一緒にいたら、男が群がってくるからダケド。


「美味しいーv」
「ホッペにシロップ付いてるぜ?」
「何処に?」
「取ってあげるよ」


ホッペに付いたシロップを取りながら、の唇に指を当てる。


「甘いv」
「トーマス・・・の事が好きだからってそこまでする事ないでしょー?」
は可愛いからしたくなっちゃうんだもん。な?v」
「んー?」



チェリーを頬張りながらトーマスを上目遣いで見る。

は日本人のせいで、150センチ台の身長。女の子達よりも20cm以上小さいため、皆が余計に子ども扱いする。
まぁ、も満更じゃないって顔してるし、良いんだろうけど・・・・


ホッペに付いたシロップを手で取ってそれを舐めるとかあり得ない!!
いくらフリーでも、可笑しいだろ!



「シリウス・・・を見ながら独り言言わないでくれる?気味が悪いわ」
「そうだぞー? だって独り言大好き人間に興味を抱くわけ無い」
「黙れポッター&エヴァンス」
「スネイプみたいな言い方しないでよ。まったくもう・・・・」


リリーは持っていたジュースを俺の頭に乗せて、ジェームズは俺の背中を硬い棒のようなもので突く。


「おゎっ!!」



意外に小さい棒とかで押された方が、背中に痛みが残る。
行き成り動いたせいで、頭に乗せられていたジュースが落ちる。


「もー・・落とさないでよ」
「お前が頭なんかに置くからだ!」



下半身・・・まぁ大事なところを中心に濡れてしまった。



「あー!何してくれんだよ・・・・パンツまで濡れたじゃねぇか」
「ナニまで小さくなったんじゃねぇか?」
「ふざけんなよ・・・」



「大丈夫ー・・?」
「リリー・・お前のせ・・いで・・・・」


リリーに言われたと思って横を振り向くと、の顔が・・・。


「あ・・・わ・・ッ!」
「濡れてるけど大丈夫・・? ハンカチ貸すよ」



ポケットから二枚のハンカチ。
1つは俺に渡して、もう1つはが持って跪きながら太腿を拭く。


「ちょ・・・ッ!」
「早く拭かないと風邪引いちゃうよ?」
「ちょっと・・・そんな事しちゃ・・・・」
「シリウスが風邪引いちゃうよ?」


チワワみたいな目をして、友達やら男共を見つめる。
全員の目がハートマークになる瞬間を俺は見てしまった。 ・・・・・デレデレしやがって。


太腿の内側にの手が触れる。
意識が一点にしか集中せずに、"俺"がムズムズするのがわかる。



「シリウス、ポケットに物詰め込みすぎたらダメだよ? 膨らんでるし」



以外、それが何かはわかってた。
リリーとジェームズは頭を抱えて溜息をついてるし、はなにも思って無さそうだし、
目当ての男共は怒りまくっている。



・・・もう良いよ」
「でも、まだ濡れてるよ・・?」
「着替えれば済むからさ。な?」
「うん・・・・」


俺は急いで立ち上がる。感づかれたくなかったし。



「まって、シリウス・・・・わたしも一緒に行く」
「は・・・なんで?」
「なんとなくだけど・・・一緒にいたいなぁ・・って」



こういうのを大胆発言って言うのだろうか。
全員の目が真ん丸くなって、は少し照れている。


「あー・・まぁ別にいいけど」
「そぉ? やった!」



また子供みたいにニコリ笑う。俺の手を掴んで、上下に振りながら前に進もうとする。
単なる気まぐれなのだろうか。・・・・・あー・・もう!また悩みの種になる!



「ねぇ、シリウス」
「ん?」
「シリウスって一緒にいたら落ち着く人っている?」
「落ち着く人・・・ジェームズとかリリーとかって事?」
「まぁそれもあるんだけど・・・・」



少し俯いているの顔はすっごく赤くなっていて、掴んでいる小さな手は小刻みに震えている。



「私ね、シリウスといればね、すっごい落ち着くんだ。ドキドキもあるんだけど・・・・一緒にいたいなーって」



これを告白だと受け取っていいのかな。
騙し・・・はの性格からいうと無いし・・・でも・・・・。



「一緒にいて良い? シリウスと」
「告白って受け取ってもいいッスか?」
「全然良いよ?」


俺の手を引っ張ってホッペにチュッとキスをする。
キスされたと気付いた時は、頭の中が真っ白になって、を壁に押さえつけながらキスをした。

腰を曲げなければキスできない。はたから見れば、を襲ってるようにしか見えないだろうけど。
そう見えたっていい。 相思相愛だから、他人にどう言われても別に構わない。



「シリウス・・・キス上手だね」
「そうか?」
「うん。シリウスが近付いてきたら、すっごいシリウスの匂いがしてドキドキする」
ってずるい・・・」
「なんで?」
「サラッと嬉しい事を言うからさ、こっちの理性がなくなりそうで・・・・」
「理性・・・?」



これから、俺が全身全霊でを大人にしなきゃいけないみたいだな。
身体を使って。