授業が終わって、夕食も終わったので、一人でトボトボ帰っていたら、
私の好きなフレッドとジョージが話しかけてきた。
「「!!!」」
「な、なによ・・・・急に・・・・(あービックリしたぁ〜)」
「明日何の日か知ってる?」
「僕たちの一番大好きな日さっ!」
「明日?10月31日だよね・・・?2人の誕生日は4月だし、私の誕生日は違う月だし・・・なにかあるっけ・・・・?テストとか?」
2人は信じられないっ!と言う顔をしていた。
「そんな顔しなくたってもいいじゃない!知らないものは知らないんだから・・・・」
は少々焦った。
「テストなわけがないだろうっ!」
「僕たちが一番嫌いなことじゃないかっ!」
「ふぅ〜〜〜。はまだイギリスに慣れてないんだな」
は今年、ホグワーツに転校してきたばかり。
「それと、関係ある・・・?」
「大アリさっ!」
「で、なんなの?明日なにがあるの・・?」
2人はちょっと考えて、ニタ〜っと笑った。
「秘密v」
「はぁ〜〜!?!?」
「頑張って調べろよっ!」
「意味わかんないしぃ〜〜〜!!!」
2人はから、バァ〜と逃げ出した。
「なんで逃げる・・・?」
は首をかしげながら、寮へ向かった。
寮に入ると、皆ワイワイしていて、何が起こったのかわからなかった。
「「!」」
突然ロンとハリーが話しかけてきた。
「どうかしたの・・・?」
「明日はハロウィン!だから皆すっごい楽しみにしてるだっ!!去年もすっごい盛り上がったから、皆楽しみにしてるんだ」
「ハロウィンって・・・お菓子をあげないとイタズラされるやつ?」
「そうっ!もお菓子用意してた方がいいよ!特にフレッドとジョージに言われたら、イタズラされるからサ」
「でもさぁ・・・・いまからだと、用意できなくない?」
「あぁ・・・・まぁ、ドンマイ」
「明日一日中、2人に会わないことを祈るよ」
ハリーとロンが肩をポンッと叩いた。
そうした方がいいかも・・・。2人のイタズラで、泣かされた事あるし。
まぁその時は2人ともビックリして、謝ってくれたけど・・。
私は、2人のイタズラが怖くて、二人を避けながら、授業を受けた。
他の人達には、今度お菓子を作る!って言ったけど、2人が待つわけないし。
「「ヘイ、!!」」
さっそく見つかりました。(ぇ
「な、なに・・?」
顔が引きつりつつ、二人に聞いた。
「「お菓子をくれなきゃ、悪戯するぞっ!」」
きたーーーーー!!きちゃいましたよ。その言葉。
「ごめん・・・・ハロウィンの事、全然知らなくて、お菓子無いんだ・・・・」
私の言葉で、2人がニヤッと笑った。ん・・・・?ニヤ・・?
「「そっかぁ・・・残念だなぁ・・・」」
いやいや・・・全然残念そうじゃないから・・・・・・
「「でも、欲しいなぁ・・・・」」
「だから、無いってばっ!」
「じゃぁさ、変わりに、をくれない?」
―――思考回路停止中―――
状況を把握した途端、顔が真っ赤になるのがわかった。
「あ・・え・・・・え・・」
言葉にならない。嬉しさと、恥ずかしさでいっぱいになった。
「「が欲しい」」
て、言われてもねぇ・・・・日本人はシャイなんですよっ!恥ずかしがり屋なんですよっ!
大胆だね、2人とも。
「が好きなんだ」
「が欲しいんだ」
顔が赤くて、手がちょっと震えていた。
「わ、わたし・・・も、2人のコト・・・好き・・・・・」
2人が満面の笑みで「「やったぁ〜〜〜〜!!!!!」」と叫んでいた。
フレッドの顔が近づいてきて、私の唇にキスをした。
さっき、誰かから貰ったチョコを食べたのだろうか? 甘くて甘くて、とろけそうな感じがした。
唇が離れたと思うと、ジョージが来て、キスをしてきた。
フレッドとは違う、ちょっと酸っぱい味。でも、私の好きな味。
「「これからは、は俺のものだからなっ!」」
フレッドとジョージが、ニッコリと笑って、私にそう言った。