運命って本当なんだ。
ちょっとしたことで、こんなに大切な人が出来た。










その日、僕達はちょっとした事で、お互いの存在を知った。





「ウィーズリー君・・・髪の毛にゴミがついてるよ」
「嘘!?え・・ドコ!?」
「そんな事したら、髪の毛に絡まっちゃうよ」
「取ってくれない?」
「う・・うん・・・・」





僕達は、同じ寮同じ学年ってぐらいしか認識は無かった。

は手が震えながら、僕の髪の毛を触った。
との慎重差は20センチぐらいあるので、僕は少ししゃがんだ。


綺麗な顔が、目の前に見えて僕は緊張してしまった。
ハーマイオニーぐらいの女の子しか免疫が無いため、を見入ってしまう。


「(・・・首元にほくろがあるんだぁー・・・)」



この年というのもあって、頭でいろいろな事を考えてしまう。
の乱れてる姿など、本当に色々考えてしまった。



「もうちょっとしゃがんで・・・」



の顔が目の前になった途端、顔が真っ赤になってしまった。
は一生懸命つま先を立てて、髪についてるゴミを取った。



「取れた・・ッ!・・ウィーズリー君取れた・・ょ」


と僕は目があってしまった。の円らな瞳が綺麗で、僕は見入ってしまった。



「・・ごめ・・・・」




は少ししたら、顔を外した。
日本から来たには刺激が強かったらしい。顔が尋常じゃないほど赤い。



「(めっちゃ可愛い・・・・)」
「あ・・・っ・・ごめん・・!」



は真っ赤のまま、僕の前からいなくなった。












それからというもの、僕達はお互いの存在を意識し始めた。



「ロン・・・あのね・・聞いて欲しいんだけど・・・・・」



あれから2ヶ月たって、僕達は仲良くなって、ウィーズリー君と呼ばれてたのが"ロン"と呼ばれるようになった。



「なに?」
「わ・・たし、ロンの事が大好き・・・」



照れ屋のにとって、精一杯の告白だろう。
僕はすぐさまOKをして、キスをしようと思って、抱きしめた。



「きゃっ!」
可愛すぎなんだって・・・」



の唇にキスしようとしたら、顔を背けられてしまった。



「どしたの・・?」
「恥ずかしい・・・」
「可愛いv」
「もぅ・・」
「でも、お預けだけは勘弁だよ・・・」




僕はの顔を掴んで、チュッとキスをした。


愛しくてしょうがない君のキスは、とっても嬉しくて、とっても甘かった。
途切れ途切れのコトバだったけど、一番嬉しかった。


人を好きになることを教えてくれて、本当にありがとう。