この愛だけは....06
今日はホグズミート行きの日。
早送りしてるみたいに、時間があっというまにすぎて、めっちゃハッピーな気分デス。
いや、形は違うし、誘われた意味は違うけど、はたからみたら・・・
デートに見えない!?
調子に乗ってしまい、すいません。
でも、乗っちゃうほど嬉しいんです。 2人で出かけたなんて、何時ブリかなー・・・
「、あそこに売ってるっぽくね?」
「いや、アソコは高すぎる。シリウスのお金じゃ買えないね」
「失礼な!」
「だってそうじゃない」
アンタのお財布状態はわかってますぜ! 何年"友達"してるって思ってるの。
あ・・・自分で友達宣言しちゃったよ・・・・・寂しいナ・・自分。
「エリザのためなら、給料三か月分ぐらい!」
「給料無いでしょ」
いえーい、傷付いてる☆
「ま、入ろ!入ろ!」
「う、うん・・・・・」
強制的デスカ。
「うわー・・・すっごいキレー・・・」
「ダイヤってワケじゃないけど、キラキラしてるなー」
「買う気?」
「ギリギリ買える」
「じゃ、買えば?」
お、苦しそうな顔してる。
さては、この後自分のモノ買おうとしてたな。
「でもサイズしらねぇし」
「知らないの!?」
「聞いたらバレるじゃん。」
「指輪買うって決めたのシリウスじゃん・・・・・なんとくなくで分からない?」
私がそういった途端、シリウスは私の左手を掴む。
なにかと思えば、いきなり小指を掴んできてなにやらか考える。
「何号?」
「7号」
「んじゃ、8号だな」
鼻から息を噴出して、自信たっぷり。 どこから湧き出てくるんだか・・
「より少し指が太いぐらいだし。手、細すぎだぞー?少しは食べ物を食え!」
「嫌味にしか聞こえませんよー。体脂肪10%無い人に言われてチャンは傷つきました。ネックレス買ってくれたら許してあげる」
「うわ、脅しッ!!」
大笑いしながら、近くのガラスで出来たクローバーのネックレスを取る。
「これ買ってやるから許せよ、サギ師。」
「しょうがないわねぇ」
笑いながらも嬉しかった。
誕生日とかクリスマス以外に始めてシリウスから物を貰った。
店員さんに頼んで、買うときに、クローバーの横にある長い銀ビーズの所に今日の日にちと"シリウス&"と入れてもらう。
宝物になったよ。
さっそくつけて、胸よりちょっと上の部分で揺れるクローバーを撫でた。
四葉のクローバー。 私に幸せを下さい。
私には欲がありすぎるけど、幸せになりたいです。