この愛だけは.....02














私とシリウスは1教科だけ、別の教科を取っている。
今になって、別になったことを後悔した。





シリウスとシリウスの彼女は同じ教科で。イチャイチャしてると思ったら、とっても苦しくて。


あの笑顔を独占するのだろうか。 
私だって触れたこと無い唇に、なんの違和感も無く触れ合うのだろうか。




許したくないけど、許さなきゃいけない。 大きな壁・・・・だね。





? どーしちゃったワケ?」



私が、1人ポツンと外を眺めていると、シリウスの声が聞こえたので後ろを振り返ると、
鞄を肩に担いで、横に女の子を連れていた。




シリウスの彼女だ。



「別に。 ちょっと頭痛でね」
「なんだよ・・・・つまらんッ!」
「意味わかんない!・・・あ、シリウスの横にいるのは・・・シリウスの彼女の!・・・えっと・・・名前は?」


自然に自然に。




「エリザ・ドゥシュクです。よろしく」


私はエリザと軽く握手をする。
なんか・・・・ウソ笑顔っぽいけど・・・ま、いっか。

「シリウスの事、気をつけたほうが良いよ? 奇人変人だから」




「おいおい、。 僕の彼女に変な事吹き込まないでくれるかな?」
「何言ってんのッ!エリザがこのバケモノに襲われてでもしたら・・・・・可哀想でしょうがない!」



エリザも笑ってくれて、私とシリウスも笑い会えた。
よし・・・・なんとかなれた。




「じゃ、エリザ。これから俺とはジェームズ達の所に行かなきゃなんねぇから」
「じゃぁまたあとでね」


エリザはシリウスにニコッと笑いかけて、私の横を通り過ぎた。




「うざ・・・ッ」
「え?」



「? どうかした?」
「ううん。別に・・・・気のせい・・・」



気のせい・・・だと思いたいナ。