Shine it darK 光は闇....04
が去ってから数分間、僕等が大広間で戯れていた。
すると、ロンが死にそうな顔をして走ってきた。
「フレッド!!!ジョージ!!!!」
狂ったように僕等に近づいて、机に手をつき、肩で息をしながら言った。
「が死んだ・・・ッ!」
笑い合っていた顔が一気に固まった。
「お・・おい、ロニー・・・」
「嘘なんて付くなよ・・・ッ!!」
「が死ぬもんか!!」
ジョージはロンの胸倉を掴み、自分の下へと連れて行った。
「なんで嘘付かなきゃいけねぇんだよ!!!」
ロンの見たこと無い目の引きつった顔で、嘘じゃないことがわかった。
その瞬間、一緒にいた時ののすべての表情が頭を駆け巡った。
乱れた姿、照れてる姿、泣きそうな姿、苦しそうな姿・・・。
ロンに案内してもらいながらも、頭の中で「騙そうとしてるんだ」と、少し希望を向けてみる。
だが、ロンに連れられ、の遺体を見た瞬間、頭の中が真っ白になった。
体のいたる所が曲がっていて、目は半開き。全身びしょ濡れで、口からは未だに水が垂れ流れている。
ついさっき飛び込み、先ほどあげられたみたいだ。
「・・?」
「嘘だろ・・・・?」
「なんで・・・・」
「なんで死ぬんだよ、!!!」
僕等が近付こうとしたら、マクゴナガルがとめてきた。
「ココから先は行ってはなりません!」
「「僕等の愛する人だ!!」」
マクゴナガルを押して、に近付いた。
白い肌は青白く、唇は真っ青。目は水が入ったのか、泣いていたのかわからないが真っ赤。
どうして・・?どうして・・・
「なんで死ぬんだよ!!!」
「・・・俺等を見捨てるな!!!」
フレッドがの体を持ち上げると、首はカタッと崩れ、腕から頭がスルリと抜け落ちた。
首はくっ付いていながらも、ダラリとなっていて、ジョージの胸元を見ている感じだ。
「2人とも、しっかり聞きなさい。これは、Ms.の遺体についてです。」
マクゴナガルは僕等の目線に合わせるようにしゃがんできて、僕等の肩を掴んだ。
「Ms.の遺体はすぐご家族の元へと連れて行かなければなりません。これは校則でもあり、に対しての最後の礼儀です」
マクゴナガルが杖をヒョイッと動かすと腕の中にいたが消えた。多分、マクゴナガルが医務室かどこかに移動させたのだろう。
「すぐじゃなくても良いじゃないか!!」
「もう少し・・・抱きしめさせてくれたって!」
「黙りなさい!!!貴方達のせいで、は命を落としたのです!」
言葉の意味が解らない。
マクゴナガルは濡れた羊皮紙を取り出し、僕達に見せた。
それは先ほどに渡した「SHINE」と言う言葉。僕達の光という意味。
「これは私達にとって、シャイン・・・光という意味です。ですが、貴方達はとローマ字で話していた。そうですね」
「「はい・・・・」」
「コレをローマ字で読んでみなさい」
マクゴナガルに言われた通り、ローマ字で読んでみた。そこには、二つの日本語が現れた。
「「し・・・ね?」」
「そう、"しね"です。」
「しねってなんですか?」
「そう読めるだけで、意味が無いんじゃ・・?」
「あぁ・・・知らないのですね。シネと言うのは、日本語としてちゃんとあります。最低最悪の言葉です。私達で言う『Please die!』(死ね!」
その瞬間、口が大きく開いた。そんな言葉があったなんて・・・・。
僕達は光という意味で言ったのに、を闇の中に押し込めたんだ。そして、を苦しめさせ、死に追いやったんだ。
涙が出まくった。
もっと良く日本語を調べていたら、気付いたかもしれない。
「日本語じゃないよ、英語」と言ってあげられてたら・・・・。
僕達は命をナイフで削られたように痛みがあった。
は1人で抱え込みながら、泣きまくっていただろう。
好きな奴に・・・エッチもキスもした奴に「死ね」といわれ、苦しんだだろう。
普通に「LOVE」と書いていたら、君の照れた顔が見れたのに。
少し捻ったのがバツだ。素直が一番なんだ。
ごめん、・・・・・。
後を追って謝るから、その時は、一緒に天国で笑い合おうよ・・・