背中のラヴレター
「ねぇ・・・何を書いてるの?」
「「秘密!」」
「授業中なのに手紙書いちゃってさ!・・・・この授業つまんないんだから、話し相手になってくれたって良いじゃない!」
「「僕達はこれを書くという使命があるんだ」」
「誰からの使命よ・・・・」
数分してもまったく話しかけてくる気配がなくてすっごくつまらない。
紙に書いてる内容を見ようとするとササッと隠すし。そんなに見られたくなかったら、今書くなっつうの!
「ふぁ〜・・・・」
つまらなくなった瞬間、私は眠気に襲われた。
そういやぁ、4時間ぐらいしか寝てないっけ・・・。
私は両腕を組み、机の上に置き、その上に置いた。寝る準備万端!
その姿勢で数分たった時、両隣にいる二人が起き上がったのがわかる。
起こそうとしても、起きてあげないからねー・・・。
「アレ?寝ちゃった?」
「拗ねちゃったんじゃね?」
「でもまー、絶交のチャンスだし」
「だな」
2人の会話が聞こえるけど、起き上がる気力が無くて、そろそろ寝る!というときに、
背中を触られた感覚があった。
「え!?」
「なんだ・・・・・起きちゃったのー?」
「そんな残念がって言わないでくれる?」
「残念がってないぜ?大成功って思ってるし」
「何が?」
「「秘密v」」
「また〜?」
私は頭を傾げながら、また元の体制に戻ろうとした。
だけど、周りからはクスクスと笑う声が聞こえ、それが徐々に大きくなるにつれ、気になっていく。
「ねぇ、なにかした?」
「「何も!」」
「絶対嘘」
「が愛を伝えてくれてるから、嬉しいだけ!」
「周りの皆は羨ましいんだよ!」
怪しすぎる。
命を賭けてもいいぐらいの確率で、2人は私に何かしている。
私はさきほど触られた気がした背中を触りまくった。
すると、二枚の紙が背中にくっ付いていた。
「やっぱりしてるじゃない!」
私は紙を引っ張り、自分に見えるように目の前に持ってきた。
紙を見てみると、フレッドが書いたほうには、
『愛してるわ、フレッド!いつもいつも貴方の事を思ってるの!大好き!愛してる!いっぱいキスをして!』
ジョージが書いた方は、
『ジョージの事、好き過ぎてこまっちゃう!貴方の事を思うと、夜も眠れないし、ご飯も食べられないわ!ジョージとキスするとトロけちゃいそう!!』
文字一文字一文字色を変えて、しかもちゃっかり私の字をマネしているし・・・。
「ちょっと!何書いてんのよ!!」
「でも、本当の事だろ?」
「違うっていったら、ちょっとショックだぜ?」
「そりゃ、思うけど・・・」
私は2人と話している間、こっそり椅子に紙を置いて字を書いた。
そして、2人が気を抜いている瞬間軽くトンッと押して紙を貼り付けた。
2人が着替えるまで気付かなかったらしい。
だけど、次の日も、また次の日もつけていた。
私が書いた言葉は
『の事大好き!も俺等の事愛してる!』