「ハリー・・ちょっといいかな・・?」




が照れながら僕に近づいてくる。


「・・・(ドキッ)・・・な、なに?」
「あ・・・あの・・・付き合ってもらえる・・?」


真っ赤な顔をして僕にいってきた。



「ぼ、僕でよかったら・・・・」



僕が返事したらすぐ、は余計に真っ赤になった。それから僕たちは付き合うようになった。



「ハリー!」
「どうしたの?」
「あのね、明日バレンタイン空いてる・・?」
「うん、空いてるよ」
「よかった、ハリーに渡したい物があるの。空けといてね♪」


私はニッコリ笑ってハリーと別れた。



「明日・・?なんで明日なんだろう・・?」


僕は何もわからなかった。ただ、に空けとくように言われたので、一応空けておいた。



















次の日の夕方、僕の目の前にが現れた。小さな紙カバンを持って。



「ハリー、今日なんの日かわかる・・?」
「今日?・・・・う〜ん・・・・わかんない。の誕生日とか?」
「違うよ。今日はバレンタイン!」
「バレンタイン・・?」
「知らないの?!」
「バレンタイン自体はしってるけど、何をする日か知らないんだよ」
「バレンタインはね、好きな男の子に、女の子からチョコをあげる日なの。まぁこれは日本だけらしいけど・・私、ハリーが大好きだからチョコ作ったの!」



が少し照れながら言った言葉が、凄く嬉しかった。



「はい、ハリー!」


が袋を僕に向けて差し出してくれたので、僕はその袋を受け取った。



「ありがとう・・///」


が「好きな男の子に」と言ってくれて、すっごい嬉しかった。



「開けても良いかな?」
「うん、良いよ!」



開けてみると、可愛く包んだ箱があって、開けてみるとハート型のチョコが出来ていた。
僕はその中の1つを取って口に運んだ。



「美味しい・・・・」
「本当!?嬉しい!」



僕は今までに食べたお菓子の中で一番美味しく感じた。


お菓子職人になれるよ!」
「お菓子作りは得意だったけど、こんなに喜んでもらえたの初めてだからすっごい嬉しい!」



は僕に近づいてきて、少し顔を赤らめた。
僕は「どうしたんだろう」と思っていた時、唇になにか当たった感触があった。



「ハッピーバレンタイン!」



そういっては真っ赤に照れながら走り去ってしまった。僕は状況を理解して、ニヤッと笑ってしまった。




「待ってよ、!」