Quite a story -凄ェ話-
私は体が疲れていたけど、眠れなかった。
談話室で1人寂しく本を読んだ。その頃フレッドとジョージは・・・
「おい、ジョージ服、ボタン掛け間違えてるぞ」
フレッドに言われて気付いた。上から一個一個ずれている。
「あっ、サンキュ」
俺は全部のボタンを外して、もう一度ボタンを閉めようとした。
「あ・・・」
「なんだよ、フレッド」
「お前、彼女いたのか!?」
「な、なんでわかったんだよ!」
「鎖骨に痕あるし・・」
「バレたぁーー!」
ジョージは楽しそうに笑いながら、フレッドに言った。バレたのはヤバイけどやっぱり嬉しいらしい。
「いるよ、めっちゃベッピン」
「へぇ〜。実は俺もいるんだ〜」
「マジで!?」
俺は興味津々でフレッドに近寄った。
「誰々!?」
「俺だけ言うのずりぃだろー!ジョージ、お前も言えよ」
「じゃぁいっせいにだぞ!」
「せーの!」
「「!!え?」」
お互いビックリした。
自分の愛してる人の名前を、目の前にいる自分そっくりの奴が言ってる。
「嘘だろ、ジョージ!」
「お前こそ嘘だろ!」
「嘘なもんか、ちゃんと見ろよ、この痕!」
「俺も今日付けられたっつうの!」
フレッドがボタンを外して俺に見せる。
左右は違うが、付け方が似ている。独特の形。
「嘘だろ・・・」
「俺達、だまされてたのかよ・・・」
俺達は半ばキレながら、男子寮を降りた。
降りてすぐが本を読んでいたので詰め寄った。
「「!!」」
「なに、フレッド、ジョージ」
は息を切らしている僕等をよそに、冷静な返事をしてきた。
「、俺達と遊んでたんだろ!」
「呆れたよ、がそんな奴だなんて!!」
「「別れてくれ!!」」
僕たちは息を切らしながら言った。
驚いた顔と言葉を期待していた。なのに、は全然同様もしていない。
「いいわよ?もう、エッチもキスも無い関係になりましょ?じゃ、また明日」
はフッと笑って、女子寮に上がっていった。
なんなんだよ・・・俺達はただ遊ばれていたんだ・・・。
俺達は凄くショックを受けた。独り占めしていたと思っていた女が、よりによって相棒ともシてたなんて。
「「なんなんだよ・・・」」
僕たちはソファに腰をおろした。それから朝までずーっと寝られなかった。
次の日、少し眠たい感じがあったが、朝食を食べるために談話室へ向かった。
は相変わらず冷静に料理を食べている。
別れたって思っても、の唇の柔らかさと、胸のふくよかさ、アソコの締め付けなどを思い出してしまう。
どうしても思い出してしまう。忘れられない。あんなに好きなを忘れるわけが無い。
僕たちは授業を終えたを捕まえた。
「「!!」」
「なにかしら?」
冷静だなぁ・・。振り返るは本当に色っぽい。
長い髪の毛がサラッと靡いて、目は僕たちをしっかり捉えて・・・。
「・・・俺達はを忘れられない」
「どうしてもを思い出してしまうんだ」
「「良かったら、僕たち2人と付き合ってくれ!!」」
は待ってました!と言うばかりに笑顔になって、僕たちに歩み寄ってきた。
「それで良いの・・・・その言葉待ってたわ」
そういっては僕たちにチュッとキスをした。
それでいいの。貴方達は2人で一人。1人だけじゃつまらないの。
貴方達はずーっと私のモノ。痕も私だけしか付けささないわ。貴方達から付けささない。
私は独占欲が人一倍強いみたいね・・・。今度から、エッチは3人でしてみようかしら・・。
僕たちの負けだ。
君に勝てるわけが無い。君が僕たちを愛してくれるなら、君のモノになってもいい。
いっぱい痕を付けてくれ・・。君のモノと一目でわかるように・・・・。