小さい頃、僕等は「愛してる」と言い合って眠っていた。
親の愛情なんか知らない僕等には、これが、一番の支えであり 求めていた温かさだった。
でも今は、
その「愛してる」よりも 愛されたい
この恋に終止符を打つのは君なのか?
それは無理だよ。
無理であって欲しい。
Prisoner of Azkaban.....05
あれからはおかしかった。
逃げ回ったり、突然立ち止まったりする日もある。
原因はマルフォイだ。
なにをした? 僕のに怪我をさせるようなら許さないけど、そんな傷なんて見当たらないし、そんな事があったら真っ直ぐ僕の所に来て相談しているだろう。
「・・・・・・今日は早く行くね」
まただ。
はそそくさと朝食を済ませて、ダッシュ以上の速さで大広間から逃げた。
「姫はなにがあったのかな?」
「姫は最近、不思議行動多発だ」
「姫がご乱心か!」
「はたまた姫を襲う輩がいるのか!!」
「「 姫を守らねばー! 」」
冗談なのか、本気なのか分からないウィーズリーの双子。
まぁ内心は本気なんだろう。 言葉を面白おかしく言っているだけで。
「ハリー・・・になにかした訳?」
「してないさ。僕は」
「僕は・・・まぁそうだろうけど。マルフォイになにかされたのかしら?」
その言葉に、また僕は飲んでいた飲み物を噴出しそうになる。
「図星ね。知ってるなら話しなさいよ」
「知らないのが問題なんだよ」
「??」
「僕等はなんでも話してきたんだ。なんだって知ってる。 なのに最近は何も話してくれないんだ」
「何もって・・・昨日は2人で本について語ってたじゃないか」
「そうじゃないのよ、ロン! 気持ち的な話し合いが無いって事よ」
持っている新聞紙で、ロンの二の腕を叩きながら言う。
「はハリーに心情をいうのを控えてるのよ」
「どうしてさ」
「大人になろうとしてるのかしら? そこら辺は上手く言えないけど、ハリーに詮索されずに自分の意思で行動しようって思い始めてるんだと思うわ。昨日の古代ルーン文字学の時に、『ハリーに相談せずに、頑張れるようになる』って話してたもの」
「古代ルーン文字学だって?」
「・・・なによ」
「君、占い学でトレローニーと喧嘩しかけたじゃないか! 古代ルーン文字学と占い学って同じ時間だろ? 受けれるはずがないよ!」
「・・・・・・・補充でよ・・・」
まずい というような顔をするハーマイオニー。
でも、そこどころじゃない。
「心配しなくてもいいのよハリー。は悪いことは絶対しない子だから、心配しなくてもいいわよ」
だから、そこじゃないんだよ ハーマイオニー・・。
「遅くなってごめん・・ドラコ」
「待ってないさ」
壁に寄りかかっていたのに、すぐさま近寄ってくる。
そして、この授業で必要な "怪物的な怪物の本" を持ってくれ、下げていた鞄でさえも持ってくれた。
「悪いよ」
「筋力はあるから大丈夫さ。それに・・・」
話を聞いていた途中に、ドラコの顔がアップになる。
「・・・キスしやすくなる」
「な・・・ッ!!」
なにこのキザな感じ!!
まだキスされてないけど、この距離だとされかねない。
「ぎゃ・・・逆にキスしにくいってば」
「ははっ、冗談さ。が求めてきたらしてあげるよ」
「もぉ・・」
叩こうとしたら、お腹を凹ませて当てさせてくれない。
「重くない?」
「大丈夫だって。こんなの重いうちに入らないし、男に甘えておけって」
「でも・・・・」
「は女の子なんだから、甘えてきてくれるだけで充分」
甘える・・・甘えるってどうやるんだろ。
ドラマとか映画みたいなのを想像したけど、自分には確実に技術が足りない行動ばっかだし・・。
「どうしたんだよ」
「甘え方がわかんない・・」
こう言うのがとてつもなく恥かしかった。
ハリーには精神的に頼る意味で甘えていただけで、本物のカップルみたいに甘えるなんて出来なくって。
「ん」
ドラコが、自分の荷物を鞄に入れ、私の荷物さえもすべて左肩で持つ。
そして、右手を差し出した。
「・・??」
「無理する甘え方はするなよ? 出来る甘え方でいい」
「・・・・わかった」
「片方の手があいてるんだけどなー。、手繋いでくれないか?」
すっごいわざとらしい言い方。
2秒ぐらいは戸惑った。
だけど、すっごい嬉しくなって、夢中でドラコの手を掴む。
私がはじめて、意識をして握った 男の人の手だった。
あれ、これドラコ夢だっけ?(違
すいません、原作まったく関係ないですね・・・・。
でも、ちゃんと原作沿いにしていきます!!
ほんと、夢書きで一番のそれた話でした。 番外編ですか?(ヲイ
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