Prisoner of Azkaban.....02
「ハリー、急いで!! ロンも!」
「でも・・・スキャバーズがいないんだ!」
「スキャバーズなら、とっくにいるわよ。早く!! 汽車が出ちゃう!」
「おいおいスキャバーズ・・・僕のなのに、いっつも他の所に行くんだから!」
走るギリギリの所で、汽車に乗り込む。
「コンパートメントは・・」
「ハーマイオニーが待ってくれてるよ。行こ?」
いつもならは僕の手を掴むはずなのに、何故かロンの腕を引っ張る。
その少しの事が、僕を傷つける。
「どうしたの? ハリーも早く!」
ロンの嬉しそうな顔・・・ばっかみたい。
「「 わーお! 姫じゃないか!! 」」
「フレッドに、ジョージ!!」
ロンの手をパッと離して、フレッドとジョージに交互に抱き合う。
身長差がありすぎて、2人の胸ぐらいでの身長があって。
「一ヶ月以上会えなくて寂しかったんだぜ?」
「の写真を見つめっぱなしさ」
「写真? 撮ったっけ?」
「「 隠し撮りに決まってるだろ?? 」」
「隠し撮りって・・・」
「そうだ! に見せたいものがあるんだ」
「俺たち、リーと同じコンパートメントにいるから、来なよ」
「「 まぁ、強制でーす! 」」
「え、ちょっと・・・え・・・きゃーーーーっ!!!」
「あ、ちょっ・・・・・あー・・・・あ・・」
フレッドに持ち上げられて、そのまま連れ去られていく。
あの2人を止める事なんて出来る訳ないし・・・・ ホグワーツに着くまでの数時間・・我慢だな。
「悲しそうな顔をするなよ、ハリー」
「ロン、君もね」
「ちょ・・フレッド離して・・・・ッ」
「大丈夫、は軽いから」
「そういう問題じゃなくって・・・・パンツ見えちゃ・・」
「大丈夫、見えないように抑えるから」
「・・や痴漢ーーーーッ!!!!!」
ずっと脚をジタバタさせて抵抗する。
「本当に降ろして・・恥ずかしいし」
「もー・・しょうがないなぁ」
「でももうついちゃったよ?」
「おーい、リー!! を誘拐してきた!」
「か!久しぶりじゃねーか!」
「リーも、久しぶりね!」
挨拶みたいにハグをして、久しぶりの再開を喜ぶ。
リーがが抱き付いてきたのを見せ付けるように、ニターっと笑ってきて。一発殴りたいね。
「僕等にはやってくれなかったのに、リーには抱きついたな」
「こりゃ人種差別か、赤毛差別だな」
「差別だね」
「僕等はなにもしてないのに!」
「私が挨拶する前に、そっちが後ろから抱きしめて来たんじゃない。抱きしめ返しなんて出来ないもの」
「「 じゃぁ、今我が胸に!! 」」
「遠慮しまーす」
低い位置からアッカンベーをされても、嫌じゃない。逆に胸キュン。
「まぁ座れよ。良い道具が出来たんだ!」
「どんなの?」
「これ!」
リーが差し出したのは、小さな子供がお人形で家族ごっこをする時に使うような可愛らしい人形。
「うわぁ・・・リー、これ持ってきたの?」
「リーは少女趣味なのさっ」
「ロリコンでも良いかもな」
「まぁ引くなって。あと、双子の言う事は無視してろよ? 、背中の赤いの押してみな」
「これ?」
軽く押しただけなのに、グニョグニョと動き出して姿を変える。
だんだん灰色っぽくなって、一部ボコボコしてて―
「・・・キャーーーーーーーーーッ!!!!!」
「アッハッハッハッハ!! ひっかかった!!」
あの可愛らしい人形の原型なんてない。
の手元にあるのは、少し大きめの骸骨で、目玉なんて無いけれど見つめられているような・・・
思いっきり投げ飛ばす。
「これ以外に、クモ、猫、巨大ゴキブリ・・・・」
「いい、いらない。もう触りたくない」
「なんで猫?」
「猫は当たりか?」
「猫アレルギーの奴にさ」
「「 なるほどな 」」
そこから、20分から30分は悪戯道具を見さされた。
今度は隣にいるジョージに一回触らせて危なくなかったら触るようにした。
「今度は怖くないぜ?」
「・・・・・・」
「まぁ信じろって」
信じられないけど、もう手に持たされてるし…。ビクビクしながらも、箱をゆっくりと開けた。
「小さな "火" がでて、動物の形をマネす――」
「「 バカ・・ッ!!! 」」
リーの説明が終わる前に、私は箱の蓋を開けてしまった。
「・・・・嫌・・ッ!!!!」
目の前に、小さな火。
箱が手から落ちる。
震えながら、ジョージの背中に隠れるようにしがみ付いた。
「リー!!!! は火恐怖症なんだよ!!」
フレッドはリーの頭をバシンッと叩く。
ジョージはの背中を手を伸ばしながら摩る。
「大丈夫だよ・・・あの火はすぐ消えるし、危険じゃないよ」
震える肩のスピードは早く、服を掴むの手は力強かった。いつものじゃ、こんなに力なんて出ないだろうに。
「送るよ、ハリーの所に」
は、小さく頷いた。
リーって空気読めるような読めないような…(どっちだ
リー役の人(名前ド忘れ)が、最近の映画に出てたような・・ 気のせいかな?