Not cry, My Angel....24
僕とはじっくりとテレビを見た。
は真新しいハードディスクに録画しながら。
「わーーお」
「ダンこんな事言ったの? 明日から大変だよ? 私のブログにも、すっごい書き込みがありそう・・・」
「そういえば、ブログしてたね。最近忙しいから見てなかった!」
「なにを書き込めば良いと思う? 否定はしたくないけど、肯定文も書けないよ・・・」
「どうせなら、2人で写った写真でもブログに載せてみたら?」
「社長に怒られるわ」
「恋愛は自由だろ? 口を出す方が間違ってるさ」
ダンは賺さずケータイを取り出して、私を抱きしめた。
「どうせならキスするかい?」
「そ・・そんなの見られたくないよ」
「どうせ、映画で見られるんだし」
ダンはカメラを起動して、連写するように設定したと思ったら、
机に置いて、私を再び抱きしめた。
「・・・んっ」
2、3度キスをした。
合わせるだけのキスだけど、なんかくすぐったい気分。
「さて・・どんな写真が撮れたかな」
ダンは携帯をとってフォルダを開く。
「わーお。12枚も撮れてる!」
「ねぇ・・やっぱりキスの写真なんて乗せたくないよぉ・・」
「思った! こんな顔見せたくないや。一番最初の抱き合ってる写真でいっか」
「乗せなきゃだめ?」
「だめ」
「うそぉー・・・」
ブログに乗せる作業をしはじめたのは 夜の12時すぎ。
恥かしいなぁ・・と思いながらも、アップする。
パソコンの位置からみえるベットでスヤスヤと寝ている ダン。
寝顔可愛すぎ・・!
アップしたのを確認してから、すぐさまダンが寝ながら待っているベットに入る。
二の腕を伸ばして、私が頭を乗せることを期待してるみたいだけど、
ずっと頭おかれちゃ、腕がしびれてしまうので、
腕の真下に頭を置いて、ダンにくっ付くように寄り添った。
温かい。
とっても・・・良い匂いがする。
「ん・・・ッ・・」
私を抱きしめるように寝返りを打つ。
・・・・って、こんなタイミングよく寝返りするわけない。
「ダン・・・起きてるでしょ?」
「いや・・寝てたよ? の良い匂いで起こされた」
「都合良いこと言っちゃって!」
「の事だったら、都合が良くても悪くてもいーの」
抱きしめるように私の背中に手を回す。
ホント 良い匂い。
なんのシャンプー使ってるんだろ・・・・
香水は、ダンは嫌いって言ったから・・体臭かな?
女の人って、自分のDNAと一番違う人を好きになって、似てる人を嫌いになるって聞いたけど、
ダンと私が違うって嫌だな。
たとえ、なんだとしても、同じが良い。
もっとも近い存在でいたい・・・・
そんな事を思いながらも、いつのまにか、私は寝てしまった。
ダンの匂いと腕に、包まれながらも。
「ねぇ、さ・・・僕ら 付き合って一年も立つし・・・そろそろ・・」
返答なし。
「やっぱ・・こんな事言うのっておかしいし、ムードが大切だって思うけどさ・・・・これじゃ、ヘビの生殺しみたいだ・・」
またも 返答なし。
「・・・寝た?」
顔を確認する。
小さな寝起きを立てて、シャンプーの少しツンとした匂いを漂わせながら、寝ている。
「うわー・・・ この状況では辛いなぁ・・・・・」
"ボク"が元気になりかけてるのに。
「次こそは! ・・・・・・おやすみ・・」
のおでこに チュッとキスをして。
抱きしめるように眠る。
寝てるフリをして、真っ赤になっているを知らないまま―――