New Year's card










「ねぇ、年賀状書きたいんだけど、住所教えてくれない?」
「「ネンガジョ?」」
「年賀状!」

「なんだい、そのネィガジョって」
「そんなも知らないけど?」
「あ・・・そっかコッチは無いんだっけ」


毎年日本で書いていたせいで、癖が抜けないのかな。
でもハリーとハーマイオニーは住所教えてもらったのに・・・

あッ!



「2人とも、マグル学聞いてないでしょ」
「「き、聞いているとも!」」
「嘘付かないでよ。バレバレなんだから。年末に"日本の独特的な習慣"って習ったじゃない。」
「学年が違う僕たちは知らないさ☆」
「『全学年に教えてますが』って先生は言ってたけどー?」


悩んでる、悩んでるv
言い返せないようだネ。 なんか、勝った気分☆



「年賀状っていうのは・・・あー・・英語では・・なんていうんだろ・・・New Year's card?」
「そういってくれればわかるさ」
が住んでたニホンの伝統行事だろ?」


んー・・ちょっと違うけどいいかな。


「そ。毎年1月1日に届くようにNew Year's cardを出すの。『明けましておめでとう。今年も宜しくね』って。まぁ出すのはクリスマス以後ぐらいだけどね」
「今年も宜しくねって言ってる割にはあと数日しかないのに」
「来年は宜しくしたくないってか?」
「相手が見るのは1月1日からだから・・・」


フレッドとジョージに教えることが間違いだったかな。
絶対へ理屈で返してくるし。



「2人にね、年賀状をあげたいの。だから住所教えてくれない?」
「僕らに住所があるわけないだろ?」
「マグルが鉄の乗り物にのって届けに来るなんて、ありえない!」
「それに僕らの家がわかるわけないじゃなか。魔法で隠してあるのに」

「あ、そっか・・・じゃぁエロールとかに任せた方が良いかな?」
「エロールは1キロ以上飛べないさ」
「疲れたら口を開けて手紙を落とすほどだし」



エロールのモノマネを目の前で見せられる。
アホ面で手首を折り曲げてパタパタ振る。ホント、人を笑わすのが好きだなぁー。



が新年に僕らの家に来てよ」
「日本からよ?」
「フルーパウダー使えば一発だろう?」
「あ、そっか・・・」

























フレッドとジョージと別れてもう2日。 遠い距離がとっても寂しくなってくる時期。
こんなにも寂しくなるとは思わなかったなぁ・・・。



「5・・4・・3・・・2・・・フレッドとジョージがいるウィーズリー家へ!」



青い光に包まれたと思ったら一気に視界が悪くなる。


"ドサッ!"

「痛・・・ッ!」


もーなんで毎回毎回腰から落ちるのよ。痛いじゃない!



・・・」
「わぉ・・じゃん!」
「ハッピーニューイヤー・・・フレッド、ジョージ」
「「・・・?」」


腰を打ちながら二人に言う。
2人とも頭に"?"を浮かべながら私を見つめる。



「なにを言ってるんだい?」
「今はお菓子タイムだぜ?」
「嘘・・・だってもう1月1日になってるじゃない」
「バカな!まだ12月31日だぜ?」


あ・・・忘れてた時差!
こっちは9時間日本より遅いんだっけ・・・・・・・・面倒くさいなぁ、もう。

誰よ時差なんて作ったの・・・迷惑な話しね、まったく。



の国じゃもう新年迎えたのかい?」
「えぇ。忘れてたわ、時差の事」
「凄いじゃん。2回も新年迎えれるやつなんてそうそういないぜ?」
「こんなにもと会えるなんて、夢のようだ!」
「ちょ・・・抱きつかないでよ・・」


「「 今年最後の一発しとく? 」」
「年末までしたくないよ・・・」
「じゃぁ、新年で!」
「え、ちょ・・!」
「「 決定! 」」
「ウソ!?取り消し!取り消し!」

「取り消し不可能ですぞ!」
「ダブルウィーズリー脳内スケジュール帳は!」
「日本に帰っていい?」
「残念!」
「パパがこの家のフルーパウダーを仕事のため持って行ってしまったので!」



「最悪・・・・・」