最近は、世界中でどんな恋愛があるんだろう?
昔みたいに
幼なじみから? 学校で知り合って? 許婚で? 友達の紹介で? 電車の中でのヒトメボレ?
これから話すのは、僕達の恋愛の始まり方と、それからの苦悩。
最近じゃ多いみたいだけど、まぁ・・珍しいでしょ?
新着メール....01
「ダン、明日でクランクアップね」
「今回の撮影は長かったな、お疲れダン」
「2人ともそういうけど、これからが大変だよ。インタビューだったり世界中の国に行って宣伝しなきゃならない」
「僕とエマは何故か2人セットで、テレビ番組のハシゴさ」
僕達全員、各々の楽屋というキャンピングカーがあるのに、誰一人として戻る気配は無い。
眠たい時だってあるけれど、遊んでいたいし、もっと絡んでいたい時期。
マギーやアランは、口をそろえて、「元気だな」って笑う。
「ねぇ、知らない?」
エマがいきなり立ち上がって僕に言う。
「って?」
「そんな日本人系の名前の出演者なんていたっけ? それともスタッフ?」
「日本人のメイク技術とか、パソコン技術って凄いっていうからな。オタクの極みが多いって聞いたよ」
「メイクさんでも、スタッフでもないわよ。前、私がバーバリーの秋冬コレクションでモデルになったの覚えてる?」
「あぁ、駅のポスターに堂々と貼ってあった、目の周りの化粧がケバイあれだろ?」
ルパートのその言葉に、エマのチョップが入る。
「ケバイは余計!!」
「はぁ・・・・・で、そのバーバリーがどうしたのさ?」
「私たちが撮影してた所をたまたま通ったのがなの。カメラマンさんが私たちそっちのけで、をスカウトしたの。それで向こう7年間バーバリーと契約した女の子よ」
「ひゃー! あのバーバリーと7年も!! ・・・でも、そのがどうかしたのかよ? この現場にでも来てるのかい?」
「えぇ、筋金入りのハリポタファンみたいで、撮影現場が見たいって」
「珍しいね、エマがそんな一気に仲良くなるなんて。君、人見知りって言ってなかったっけ?」
「私の事務所に所属するから、私が教育係を名乗りだしたの。メールとかしてて色んな趣味が合って、今度するピープル・ツリー企画にも一緒に参加するのよ」
「エマ、企画の自慢はいいからの事を話してよ」
「話してるじゃない。とにかく、この現場に来てて、そこの赤い椅子に座っててって言ったのに・・」
とにかくって・・・それって、エマの責任じゃない?
「あれー・・・、どこいったんだろ・・・」
「へぇ、日本人ねぇ・・」
「僕達3人とも日本には行った事あるけど、日本人に友人はいないからね・・・仲良くなれるかな?」
「いいね、日本人の友達第1号!」
「あ、いたいた!! !!」
エマの目線の先には、191cmの2人組。
「あれは、ジェームズとオリバーだぜ?」
「違うわよ。2人の間にいるのが」
「んー?」
・・・・いた。
ジェームズとオリバーの間から、50cmぐらい身長差がある女の子が。
「・・・ちっさ!!!!」
「ルパート!!」
「、こっちへ逃げておいで!」
エマの声に反応して、2人に謝りながらトタトタと歩きながら来る。
「紹介するわ。・よ。」
「は・・・始めまして!!」
深々と勢い良くお辞儀をする。そのせいで、机に綺麗に頭突きをする。
「「「・・・・・・」」」
「いったーい・・・」
「アッハッハッハッハッハッハ!!! ぼ・・僕は、ル・・ルパ・・ルパート・・・ぶは!!」
声にならない笑いをしながら、必死で握手をしようとするルパート。
「おい、ルパート! ダニエル・ラドクリフだよ、宜しく、ダ・・ダンでいいよ!」
僕も笑いそうになったけど、我慢してと握手をした。
「ナイスだよ、!!」
まだ笑いながら机をバシバシ叩いてるルパート。
「って身長どれぐらい?」
「・・・・・152cm・・・」
「ちっさ!! 僕と22cmも差があるし!! いいよ、ナイス! 日本人はやっぱり小柄なんだな! 宜しく!!」
「は身長は小さいけど、スタイルは抜群なのよ!! 前、タイトな服を着てたんだけど、すっごいキレイで、胸も大きいの!」
「エ・・エマ!」
多分、はとっても人見知りなんだろう。
微妙にエマの陰に隠れていて、僕達が話しかけても、返事がよそよそしい。
「、案内してあげるわ。どこに行きたい?」
「ホグワーツのセットを見てみたい」
「じゃぁ、いきましょ!!」
たったそれだけが、僕達の始まりだった。
でも、この時の僕はふーん程度で、言っちゃ悪いけど印象すらあまりなかったんだよね。
それが、こんな事になるなんて・・・まったく、僕の記憶力ってダメダメだね
+言い訳+
まだ、タイトルの『新着メール』の意味が分かるまで到達してないっていう、不完全燃焼!!
でも、徐々に楽しくなるはずです。
ダン贔屓なので、更新率が高くなるでしょうし(プレッシャー
感想など、お待ちしております♪
ai