ぶっきらぼうな仲直り









私はしょーもない事でハリーとケンカしてしまった。



ダイアゴン横丁で買い物をする時、何処から行くかっていうことでケンカしちゃった。
私は小物売り場から見たかったのに、ハリーはロンお勧めのクィディッチグッツ売り場。



「だいたい、ロンがお勧めするから行くなんて・・・・私はハリーの彼女なのに・・・」


ロンは嫌いじゃない。
友達としては大好きなんだけど、ハリーが友達優先すると、心底イラッとする。


「レディーファーストって言葉あるのにー・・・しかも、自分の事『紳士だ』とか言ってたくせに・・・!」





悪口を言うけど・・・・でも、ハリーの事ばっかり考えちゃう。
1時間弱ハリーと離れていただけなのに、すっごい寂しい。



魚が水を奪われた ってカンジ。

「うぅー・・・・寂しい・・・」




やっぱり寂しい。
寒くなってきたこの時期に、寄り添える温かい人がいないと、やっぱり寂しい。


寒さが余計に体にしみてきちゃう・・・・。

「やっぱ、寂しがってた」




後ろからいきなり抱きつかれた。
この声・・この匂い・・・絶対ハリー。 間違いなしッ!





「寂しくないもん」
「後姿がすっごい寂しそうだったよ?」




分かっててくれてみたい・・・

「寂しかった・・・」
「正直で宜しいッ!」


ハリーは生き生きした声で私の首元に軽くキスをする。
4日前ぐらいに付けられた赤い痕の上にされて、ちょっと驚く。





「僕もやっぱりがいないと寂しいや。許してくれる?」
「・・・・許してあげる」




どう答えればいいのか分からなかったので、ボソボソっと答える。
こういうとき、どう答えれば良いのかわからない。



「好きだよ・・・・明日はの行きたいところから行こうね」
「ハリーの行きたい所からで良いよ」



また、ケンカ始まっちゃうかも。だけど、今は抱きしめ合いながら笑える。




やっぱ、ハリーの事大好きだから・・・絶対嫌いになれないや