misterioso....05
" チュンチュンチュン・・・チュン・・・ピーーーーッ!! "
鳥の叫び声・・・?
気持ちよく起きると思っていたら、汚い叫び声が聞こえた。
「きゃーーーッ!!」
ジニーのガラガラ声まで聞こえてきた。どうせ、フレッドとジョージが・・・
「いやぁーーーッ!!」
の叫び声まで聞こえてきた。
の声で完全に目が覚めて、パジャマのまま下の階に滑るように行った。
「・・・なにがあったんだよ・・」
「クモが・・でっかいクモが・・・!!」
「・・・クモ?」
窓から外を見てみれば、女郎グモが100倍以上デカくなってる。
「何があったんだよ!」
「フ・・ジョ・・・トマトにかけたらクモで・・ッ!」
「・・・・?」
は震えながらに僕の後ろに隠れる。
僕もクモ嫌いなんだけどなぁ・・・
「フレッドとジョージが新しい薬品を作ってて・・・そとでトマトにかけたりして実験しようとしたら、そのトマトの近くにクモがいたのよ」
「2人は何処行ったのさ?」
「あの薬の反対を作らなきゃ! って言って家の中に入っていったわ」
「またかよ・・」
こんなのはしょっちゅうなんだけど、自分より年下の嫌いな物だったら逃げる二人。
また、ママの杖を借りなきゃいけないじゃないか。
すぐさまカーディガンの中からママの杖を取って、杖を振る。
「良いの? 杖を振っても・・・」
「これはママの杖だから、僕に御咎めはないよ」
クモと目を合わせないように・・・・ と気をつけながら、杖を振る。
するとボンッと音が鳴り、元のサイズに戻っていった。
「元に戻った・・?」
「うん、大丈夫」
「良かった・・・・外で遊んでたらいきなりクモが大きくなるんだもん。木の上にいた鳥全部逃げちゃったし・・・」
「でもロン、クモが大っ嫌い良く近づけたわね」
「目を瞑りながら杖を振ったから・・・」
「ふーん。クモ嫌いが戻ったわけじゃないんだ。良かった!」
良かった ・・・ってどういう意味さ。
また僕に向かってクモを投げつけようって魂胆かい?
「でも、ロンがいてくれて良かった・・・私もあんまりクモとか好きじゃないし」
まだ僕の腕元を抱きしめながら、僕に言う。
微妙に胸が当たったり当たらなかったりの状態で、神経がソコしか活動しなくなってるんじゃないかな・・?
「「見ーーーちゃったー、見ーーちゃった!」」
ビクッ!
を抱きつかせたまま、ゆっくりを後ろを向いた。
すると、階段の中途半端な部分で座りながら、木の柵の間から僕らを見つめている、フレッドとジョージ。
デッカイ座敷童かよ。
「ロニー!君って奴は・・・・」
「に抱きついてもらいたいからって」
「「ママの杖を使うっていう禁忌を冒すなんて!」」
ムンクの叫びのような顔をしながら僕を凝視してくる。
「バカ! 2人がクモをデカくする薬を作るからだろ!」
「本当はトマトをデカくしようとしただけだしー?」
「2人が怖がってたから・・・」
「ジニーが蛇を怖がってても、無視したお前がー?」
「「を落としたいからって・・・!」」
「黙れ!」
人の恋路まで邪魔する気かよ。
ていうか、原因はお前たちじゃないか!!