misterioso....04
・・・・寝れない。
あのドキドキとの真っ裸が頭にこびりついて、寝ようとしたら、体の中がこ・・・ムズムズっとキてしまう。
フレッドとジョージめ・・・・あんなメガネを作るなっつの!
上を向いて、口を大きく開けているせいで、喉が渇いた。
下へ取りに行こう・・っと。
寝っ転がっていたせいで、体が重い。ダラダラと歩いて、階段を降りる。
「あ・・ロン・・・」
・・・・・ワッ!!
階段を降りた直後に高価なパジャマを着た。
また、鼻血を出してしまったら、どうしよう・・・・ それしか頭にない。
「ど、どうしたの・・?」
「トイレに行きたかったんだけど、何処かわからなくて・・・・」
「あ、アッチだよ」
僕が、道案内してあげようと思って、から少しはなれると、の小さな手が僕の手を掴んだ。
寒いから、氷のように冷たくなって。
「あ・・コッチだよ」
「ごめんなさい・・・・私、暗い所がダメなの。階段降りてから、足が竦んじゃってて・・」
確かに小刻みに震えている。
どうしてだろう・・・・抱きしめて、この震えを取り除いてやりたくなる。
「此処だよ」
「ありがと・・・・」
トイレに近付くと、トイレの中に火が付いて明るくなる。
ガチャッ・・と扉を開けて、中に入った。
音を・・・聞いてしまうのは紳士として、男としても最低だから。
そそくさとその場から逃げる。
「・・・・ャ・・ッ!!」
いきなり飛び出てきた。さっきよりもひどく震えていて。
・・・・・僕にとってはどうして怖がっているのか、わからなかった。
「どうしたの?」
「・・・ごめんなさい・・こんな事言って失礼だけど・・・・私、狭い所もダメなの。・・・ていうか、高所も先端も暗所も閉所も!!」
僕はそれを聞いて、すぐさま自分の家のトイレを見る。・・・・・たしかに狭い。
僕やフレッドとジョージは一段と背がでかいから、
座って・・・その・・しようとしたら、膝が当たりそうになってしまいそうなほど。
母さんめ・・・今年こそは魔法で長くして! と頼んだのに。
まったく、言う事を聞こうともしないのかよ。
かと言って、外でしろっていう事も言えないし。
「、此処で待っていられる?」
「え・・?」
「すぐ戻ってくるから」
「うん・・・」
僕は走って、ママが使っている杖を探した。
魔法省もちょっといい加減なところがあって、魔法界の未成年は学校外で魔法が使えないのに、
成年の杖を使って魔法を使えば、なんの御咎めも無いんだから。
・・・・って、俺が気付いたたんじゃないけど。
『 Muito tempo 』
僕がそう言うと、トイレが一気に広くなった。
多分、3倍ぐらい。
「・・・これなら大丈夫だよね?」
「ありがとう・・・優しいのね」
はニッコリ笑顔で、僕のホッペにキスをした。
「・・・ッ!?」
「あ・・・ごめんなさい。私の家の風習っていうか・・・ごめんなさい」
はそういって、自分がキスしたところを指先でちょいちょいっと拭く。
「本当に有難うね」
そういって、はトイレに入った。
・・・・・勿体無いことを! と思いながらも、すぐさまトイレから去った。
怖がるとは思っていたんだけど、さすがに・・・ネ。