最近僕には好きな人が出来た。僕に道を聞いてきた同じ寮の後輩。
僕の顔を見てビックリしなかったのはあの子だけが初めてだった。
他の人なら僕の顔を見た瞬間驚き、「ハリーポッター!?」って聞いてくる。
だけど彼女は普通に魔法薬学の教室の場所を聞いてきた。
初めての事だったので、彼女の顔をはっきりと覚えた。いつも彼女を目で追っていると、いつの間にか好きになっていった。
「、ちょっと良いかな・・?」
「・・?良いですけど・・・?」
私は、先輩の事は少ししか知らなかった。
ただ、例の人から生き延びたってぐらいしか知らないし、同じホグワーツにいた事もごく最近知った。
クィディッチも好きだけど、そこまで興味もってなかったから、
試合を見ても、選手の名前なんかまったく知らなかったし。
「あの・・・なんでしょうか・・・・?」
「僕、君の事が好きになったんだ。付き合ってもらえないかな・・?」
告白されたことは3回ぐらいある。だけど、私は先輩に告白されて、すごい心がトキめいた。
「あ・・はい・・・////」
ハリーには、人を引き付ける力がある。なにも知らなかった先輩を、すぐさま私を虜にさせる。
付き合って2日たっただけで、私の頭はハリーの事ばっかだった。
「先輩!」
「先輩じゃなくって、ハリーって呼んでよ」
「ハリー・・・?」
「そう!で、何?」
「あの・・・私、明後日初めてホグズミートに行けるんです!だから・・一緒に行ってくれませんか・・?」
「いいよ」
「本当ですか!ありがとうございますv」
私がニッコリ笑うと、ハリーは真剣な顔で私を見てくる。
ドキッとしたまま、私は固まってしまい、ハリーの顔が徐々に近づいてくるのにも、抵抗が出来なかった。
そのまま、ハリーの柔らかい唇が私の唇を捉えた。
「ん・・ゃっ・・!」
「・・!」
ハリーは気付いたように、私から離れた。
「ごめん・・・驚かしたみたいで・・・」
「私こそごめんなさい・・・・驚いちゃって・・・」
私はなぜか、涙が出てきてしまって、涙を一生懸命拭き取ろうと、服で目をゴシゴシ拭いていたら、ハリーが私の手を捕まえた。
「・・・?」
「そんなにゴシゴシ拭いていたら、目を傷つけちゃうよ・・・・ハンカチ貸してあげるからさ」
ハリーはポケットからハンカチを取り出して、私の涙を拭いた。
ハリーの優しさが本当に嬉しくて、私の涙の量は増えていった。だけど、ハリーはただ涙を拭いてくれた。
「ハリー・・・ッ・・」
「何?」
「大好き・・・」
「有難う。僕も大好きだよ」
ハリーの優しさは私にとっては、とっても甘くてとっても嬉しい。
なんでもっと気付かなかったんだろう。もっと大好きって言っても、足りない。
貴方の事を語らすと、永遠に終わりそうにないし、終わらせたくない。
大好きな人へ、何回も言いたい、「大好き」と言う言葉。