友達に戻ると決めた。




バカな話して盛り上がって、悩みを聞いて支えてあげて。



将来の夢でも


過去の腹立たしい事も


全部 全部 聞いてあげるよ。







でもね、それはすなわち


二度と「大好き」という気持ちを持ってはいけないって事で。






罪に問われる訳じゃないけど、ダメってわかった。








ばいばい・・・・僕のお姫様・・。
























  恋人から友達へ.....01



























僕とは1年未満の"仲"だった。
最初は盛り上がる恋のような気がして、こっそり会う度に燃え上がった。

だけど、やっぱりグリフィンドールとスリザリン。


皆にバレたらどうしよう と言う悩みで自分自身のストレスが倍増した。



「ねぇ、別れよう」


の目が飛び出そうなほどびっくりした目。失意に打ちひしがれた横顔。
とても辛かった。何回も壁を殴って、クィディッチでもイライラしすぎてブラッジャーを跳ね返えせたほど。




「やだよ・・・ハリー・・」


涙ぐむ君はとても綺麗だった。
愛おしい。抱きしめてやりたい。君の息が苦しくなるほど貪るキスをしたい。理性もギリギリで止めるのが大変だった。


ジェムシリカ色が特徴のスリザリンのマークが夕日で光る。
たったこれだけの事で、僕たちは悩まなきゃいけない。



ほんと、恨むよ。組み分け帽子。




は徐に、首にしているペンダントを外した。
半年の記念日に、買ってあげたペンダント。その店では珍しい天眼石のペンダント。

天眼石って丸く削ると目玉の様に見える事から、邪悪なモノを跳ね返す護符として用いられたらしい。


に悪い男がつかない様に」なんて言いながら。
「ハリーしか見てないよ」と、恥かしそうに言う君。






「返す・・・こんなのいらない」


引き千切ると思いきや、はそっと僕の首に付けた。「私が邪悪なモノだったみたいね」と言いそうな
歩きさる姿は、強い風が吹くとそのまま倒れそうだった。




















それから次の日も、そのまた次の日も、大広間で見るの顔は眼の周りが赤くて少し腫れぼったい顔をしていた。
周りの女子は、「大丈夫?」と何度も聞いているが、「家で飼っていたペットが死んだ」と嘘をつく

それで納得する周りの女子は「それは哀しいわね」だけで話を終わらす。


何度もを見た。

何度もと目が合った。


トキメいた。

可愛くて、愛おしかった。







「好き」という気持ちは同じはずなのに、どうして離れなきゃならないんだろう。



恋人と友達の差 こんなにも大きい壁なのか。





「ハリー??」
「・・・・・・・」
「ハリーってば!!」

サラダに入ってる、茹でたコーンを僕の顔に向けてなげるハーマイオニー。
ちょうど眼鏡の中に入ってきて、とてつもなくびっくりした。



「なにをするのさ、ハーマイオニー!!」
「そんなにもボーっとして、私の話聞いてるの?」
「聞いてるさ、一応ね。君が流行りの風邪にかかったからノート見せてなんていうけど、魔法薬学でノートなんか使うかよ」
「まぁ!! 実験中にメモをするのは常識よ?!」
「ハーマイオニーの常識で、僕の常識ではないさ」
「そんな事言って・・・そりゃ別れたなら悲しいだろうけど、別れたら別れたで、キッパリ別れなさいよ!」
「な・・・ッ」


どうして知ってんのさ。




「あんたね・・・・分かるに決まってるでしょ。女の子の恋愛電波は尋常じゃないんだから」
「そうみたいだね・・・」


知ってるなら助けてくれるとかしてくれたっていいじゃないか。




「それって有名な噂だったりする?」
「それほど有名じゃないわ。今のビックニュースはロンとラベンダー・ブラウンよ」

ハーマイオニーはフォークで肉を刺しながら言った。
肉を刺しているはずなのに、皿を貫通して机を刺してるんじゃないか って思うほどの勢い。




「何時から付き合って、何時頃別れたの?」


やっぱりハーマイオニーも女だ。こういう話しにガッツイてくるなんて。

「去年の今頃・・・あと6日で1年だったけど、昨日別れた」
「あれ1年ぐらいだったのね。3年ぐらいいってるのかと思ってたわ」
「3年? 長すぎだよ」

「だって・・・あなたが3年以上前からを見つけてはニッコリしたり、の姿を探したりで・・・なーんだ、短かったのね」
「なーんだって・・・」
「それにでハリーを見ていたわよ? 一昨年なんか、ほとんどの授業が一緒だったじゃない?あれも2人で合わせてたと思ったんだけど・・・・まぁ、それでが後ろの方の席だった時に、何回も見てて、スネイプとかマクゴナガルに『集中しろ』って言われてたじゃない。忘れたの?」
「覚えてるけど、その時は『集中しない子なんだな』ぐらいしか思って無かったよ」
「・・・・・ばか・・・」


頭をかかえるハーマイオニー。




「あのね、ハリー・・・はそれほどハリーが大好きなのにどうしてフっちゃうのよ。グリフィンドールとスリザリンだから??関係ないじゃない」
「対抗しあってる寮同士なのに?」
「対抗しあってるからどうしたの? それだけでを嫌いになるなら、あなたは誰とも恋愛するべきじゃないわ」
「しょうがなかったんだよ」
「しょうがないで済むなら、世の中ケンカも戦争も起きないでしょうね」


冷静で的確なことを言うハーマイオニー。
的確だからこそ、イラッときた。だけど、合ってるんだから反論しようにも出来ないし、言葉が出ない。






「まだ愛してるなら、離れないの。スリザリンでもハッフルパフでも、恋愛は自由よ」


























続いちゃいます。






えぇ、まとめたはずなんです。
実際は2話ぐらいになってしまったので、縮小したつもりなんですが、どっちにしろ長くなるこの結末(…
本当は色んな所をカットしたんです。なのに、余計グッシャグシャに・・・orz

神様はまとめる力をどうしてくれなかったんだ!!
妄想力だけ人の倍よこしやがって・・・!! バッキャロー!!

しかも、話しになってないって? ハリーの気持ちばっかりでつまらないって?

・・・・・・・・・・・・・・・・・すいません(平謝り
頑張ります、頑張ってまとめます!!

乃亜様からのリクエストでは『甘あたり』。甘じゃなくてシリアスじゃないかというツッコミは心に閉まってください(←
次・・・・次こそ頑張ります!!!


感想などBBSでいただけると嬉しいです(`・ω・´)



  ケィ