愛を語るにはまだ早いけど....04








「ドラコ・・・・」
「なんだ」
「・・・・プッ!」


思い出し笑いだけで、爆笑が出来てしまう。やっぱドラコ最高すぎッ!


「もー・・頭に血があがって、頭痛くなるじゃんかぁー!」
「知るか!忘れろ!」
「忘れられるわけないでしょ!自分を女だって暴露して・・・・」


もー頭がガンガンと痛くなってくる。
痛いのに笑ってしまうのが、しょうがない。




「い・・・た・・ッ!」


マダム・ポンフリーに薬を貰って飲んだのはいいけど、
余計に頭痛くなった気がする。 ガンガンって・・ガンガンって・・・あーうざい!!!

机をバシバシ叩いて、痛さの表現してみたけど、
周りが変な目で見てきそうだったからヤメた。



「大丈夫か?」
「んー・・大丈夫じゃない」
「薬は効かないのか?」
「飲んで余計に痛くなった気がする・・・・でも、マダム・ポンフリーの薬で間違いがある訳無いし・・」





「おい、フレッド上手くいったか!?」
「上出来! マダム・ポンフリーの所から薬取るなんて踊りながらでも出来るさ!!」
「まぁな!」
「薬の調合間違えて、ハリー達を頭痛にさせたぐらいだから、逆立ちしながらするべきだぜ?」
「無理ー!俺逆立ち出来んし」
「でもさ、薬が減ってたらマダム・ポンフリーでも気付くだろ」

「そこに抜かりは無いさ! 頭痛増幅剤入れといた!」
「おいおい、試作品だろー」
「実験できるだろー!」




・・・・・・・・・・・・・・・。

はぁ・・・。



コイツ等かよ。
頭痛だけでも痛いのに増幅剤とか・・・



「な・・ッ!!」
「いいよ、ドラコ。あいつ等の薬だとしたら、せいぜい4日ぐらいしか持たないし。」
「おい、何処行くのさ」
「寮に帰って寝る。余計に痛くなってきたし」


こめかみの所にある血管がドクドクいってる。

ふぅ・・・ 痛っ・・・ ふぅ・・


















寮に帰って、制服のままベットに寝っ転がった。
自分が靴を履いてることを思い出して、靴紐を解いた。

靴を取ろうとして、強く引っ張りすぎた。
靴が勢い良く床に落ちて"バコン"と音がした。



「うるさい・・・そんなに音立てなくても・・!」



もう片方の靴はそっと降ろして、ベットの中に潜った。


小さな音でも頭にいちいち響いてきて。




 "キィィィィィ"



誰よ、扉開けたの。
しかもズケズケ入ってきてさ。


「ねー、もう少し静かにしてよ!! 頭痛が酷いの」
「・・悪ぃ」


・・・?
女の子にしては低すぎる声。

てゆーか、ドラコしかいない。



「え・・なんで入ってんの・・」
「心配だったから」
「数日たったら戻るのに」
「心配で来てるだけだから良いだろ?」


返す言葉も見つからない。



「熱は?」
「無いよ」
自体が熱いのに熱があるか紛れて分かるわけないだろ?」


ドラコが近付いてくる。
でも、何故か顔が近付いてきて。


「・・・何する気・・ッ!?」
「熱測ろうとしただけ・・だけど?」
「あ・・・そー・・ですか・・。」



変態的に考えてごめんなさい。



「お願いだから手で測って」
「なんで」
「良いから!」
「・・・・?」


ドラコの大きな手が額を触る。


もっと熱でるし。

頭よりも心臓が痛いし。

あほ。