愛を語るにはまだ早いけど....03
「やっぱり歩くのしんどいーーーッ!!」
そう叫んでも、誰もお姫様抱っこして動かしてはくれない。
ドラコ来てよぉ・・・・
って甘えるのは自分のショウに合ってないし。 ていうか、言う方は気持ち悪くて出来やしない。
「ココはダッシュして、早く行くか!」
って、バカな考えをして走り出す。
・・・・・当たり前だけど、一応38度ほど熱が出ている病人。
付いた直後には頭がフラフラして、真っ直ぐ立つのだって無理。
"バサッ"
「いったぁ・・・」
足が絡まったのもあって、真横に軽く倒れた。
「もー・・・頭痛いー・・ガンガンする・・・ 頭の血管から血が飛び出ちゃうー・・」
「それぐらいして、血の気を引けバカ」
「バカって・・あら、ドラコ! 心配で見にきてくれたの?」
練習していたせいで、少々汗ばんでいるドラコ。
色っぽい!
きゃーヨダレ出ちゃうーーッ!
「スニッチを探していたら、お前が見えて・・・・倒れてそうになった時は焦ったぞ・・」
片手で私をひょい と持ち上げる。
そんな簡単に持ち上げられたら、ドキッて来ちゃうじゃない!
いつの間にか、こんなにも筋肉をつけている。
昔の写真を見ても、まったく顔が違っていて、大人に近付いている。
「いつの間に男になっちゃったのよー」
「生まれたときから女だ」
「お・・んな?」
「・・・・・言い間違いだッ!」
「・・・アッハハハハハハハッ!!!」
普通間違える!?
男と女を!
しかも、カッコつける所で女に間違えるなんて、どーゆー考え方してるのよ!!
「バカじゃん! てか、バカ決定でしょ!」
「ただの言い間違いだ!」
「格好つけられてないのが笑えるーーッ!」
ドラコはまだ子供だね。
ていうか、このままでいて欲しいかもッ!