愛を語るにはまだ早いけど....02







「ゴホ・・・ゴホッ!」
「風邪か?」
「恋って病にかかってね」
「嘘つけって。熱出てるじゃないか」
「ドラコがそんなに見つめるから、心臓が頑張ってんだって」


私の言葉に少し呆れながらも、オデコを触ってくれるドラコに胸キュン。




「38度・・・まぁそれぐらいか。」
「そんなに無いってば」
「今日のクィディッチは来るな。風が悪化されたら余計に迷惑だ」
「それは絶対に嫌ッ!」
「絶対だ!」


私のほうが年上なのに・・・。
子ども扱いされてるしか考えられない。 でも・・・嫌じゃない!



「じゃぁ、寮で大人しく待ってるんだぞ。」
「・・・はーい」


寮まで送ってくれれば、もっと嬉しいのに、スタスタと行ってしまった。

・・・・寮もどろっか。
嫌われる方が嫌すぎるし。


「・・・・・ぅあ・・ッ!」



立ち上がろうとした瞬間、体が思い通りに動かない事に気付く。
視界が一気に黒くなったり、両足で立っているつもりなのに片方の足ばっかりに重心がかかったり。

こりゃ立てないや。 どーしましょ。



「「嬢どうかいたしましたかー?」」


目の前と真後ろから聞こえる、ビックボイス。
顔を見なくても分かるグリフィンドールの双子。



「ん、ちょっと風邪引いただけ。大丈夫よ」

「愛しの彼女が風邪を引いてるのに」
「グリフィンドールが予約していた競技場を奪って練習とは・・・」
「「を奪ってベットまで連れて行ってあげたいよネ!」」


「スリザリンの中に入れるわけ無いじゃん。バカー・・」
「変身なんて僕らのお得意分野って事しらないだろう?」
「興味ないもーーん」


ドラコ以外に興味が無い私にとって、どんなに色気を出されてもムラッとも来やしない。



「ちぇー。」
「なんではドラコが良いんだよ」
「笑顔も出さない鉄仮面ボーイじゃないか」

「ドラコの良い所なんて皆知らなくていいの! 知られたら、困っちゃうもん」


少し照れている私をみて、なにか言いたげな顔をしていた。




「私を口説こうとしても、無理だからねーv 5年間も頑張らずに、他の人を探すよーに!」


フラフラな体を踏ん張らせながら立ち上がって、歩いて逃げる。
ドラコ以外の人に興味ないし!



なんか、ドラコに会いたくなっちゃったなー・・・
行っちゃおっと!