クソ爆弾の天才
「フィンガーディアム・レビオーサ!」
"ガシャーーーンッ!"
"ドガンッ!"
「のゎっ!」
「ぅお!」
廊下で練習してたのに。
誰もいないってことを確認して魔法にチャレンジしてみたのに。
なんで、アイツ等の声が聞こえるんだろう。
魔法当ててでもしたら、色んな意味で襲ってきそうなのに。
「!!」
「君は何て事をしてくれたんだ!」
「クソ爆弾ハイパーが完成しかけてたのに!」
「クソ爆弾って、汚い名前・・・・どんだけ穢れてるんだっちゅーの」
「クソ爆弾ってゆーのは、2人が考えたイタズラ道具さ。2人のイタズラにかかった事が無い人はいないね。」
「それのハイパー版を作ってたって事ね。甘いなぁ・・・」
「「甘いだって?」」
「今の爆発だと、本とかみたいに軽いモノじゃないと飛ばないわよ。ちょっとコレ借りるよ」
「それ試作品!」
「ごちゃごちゃ言わない! これに、水を少しだけ入れるの。」
「水って・・・これじゃ火が消えちゃうぜ?」
「少しだっつってんでしょ。これで火をつけるの・・・」
は、すぐさま火をつけて近くの教室へと投げこんだ。
"ドッガーーーンッ!!!"
扉を開けてたせいで、爆風がすごい。
ハーマイオニーの髪がすべて逆立ったりもしていた。
「ね?」
「"ね?"って・・・・教室グチャグチャだし・・・」
「・・・後はフレッドとジョージ任せたッ!! ハーマイオニー逃げるよ!!」
は真顔でハーマイオニーの手を掴み、凄い勢いで脱走した。
なにしてくれるんだよ・・・。
「おい見ろよ、ジョージ。爆風は凄いくせに、何一つ燃えてないぜ」
「ウソだろ? クソ爆弾を投げたら絶対何かが燃えてるはずだぞ? 俺らの髪の毛も燃えたのが、なによりの証拠。」
「だから、燃えてないんだって。水を入れたからじゃね?」
「ってこーゆーの得意なのかな?」
「マグルって爆発させたら、掴まるって聞いたぜ?」
「でも得意じゃなけりゃ出来ねぇよ」
・・・・使える!!
他人なんて、絶対使うような時がないと思ってた。
だって、こんな事僕らにしか出来ない とタカを括っていたから。
「なら使えるさ!」
「僕らがを落としちゃえば!」
「だから、アンタ等に恋する気ないから!!」
遠くの壁際から、がすごい形相で睨んできている。
「僕等はMだから大丈夫さ!」
「ドMさぁー!」
「バーーカ! 私だってMよ!」
「「うそぉーん・・・ま・・・」」
少しだけ、ニヤリと笑う。
「「正直俺らはドSだからいーもんね」」