いつもより部屋は真っ暗で、10センチ先がまったく見えない。
その中から何人かの手が出てきて、僕達を暗闇の中に入れる。
「「「「「「「「「ハッピーバースデイ!!!!!」」」」」」」」」
何百人もの人の声が聞こえたと思ったら、あたりが明るくなった。
周りには何十人っていう人だかりが出来ている。
みんなが、クラッカーを持って一気に鳴らしたり、
鼓膜が破れるんじゃないか!ってぐらい、拍手をしている。
「フレッド、ジョージ、お誕生日おめでとう!」
みんなの一番前にいるのが、だ。
は僕達に抱きついてきたと思ったら、頬っぺたにチュッとキスをしてくれた。
「大変だったのよ、みんなで2人をどうやったら此処に来させるか考えるの!でも、呪文を使わなくても良かった!2人がこっちに歩いてきてるから、急いで準備したの!」
「が考えてくれたの?」
「もちろん!ハリーもロンもハーマイオニーもOKしてくれて、みんなで呼び込みもしたんだから!」
「、君は最高だよ!」
「ありがと、あっちに2人へのプレゼントがあるわ。此処にいる全員分!」
が指差した方向には山積みになっているプレゼントがあった。
「「わぉ・・・」」
「私からはコレ」
の手のひらには長細い箱が合った。
僕達はソレを受け取り、中身を見た。
「2人へのペンダント。本とかだったら2人とも絶対無くしちゃうでしょ?だから、いつも身に付けて貰える物の方がいいなぁって思って、それにしたの」
フレッドのペンダントには「My lover Fred」ジョージのペンダントには「My lover George」。
僕達は嬉しくなって、急いでそのペンダントをつけた。
「ありがとう、!」
「毎日つけるよ!」
「お風呂はいる時も」
「寝るときも」
「「を食べちゃう時も!」」
その瞬間、周りからの笑い声と、の真っ赤になった顔が向けられた。
僕達はの火照った顔に見とれてしまった。
「「そ・・そんなに可愛い顔してると、食べちゃうぞv」」
「今から食べてもいいわよ?」
その瞬間、部屋の活気がなくなった。
みんなが目を見開いていて、僕らでさえも驚いた。
「ウソv」
「え?」
「だからウソ!」
「なんだよ・・ちょっと嬉しかったのに」
「だって、今日は2人の誕生日でもあるし、エイプリールフールでもあるんだものv」
してやられた。
は大笑いをしていて、周りのみんなも笑っている。
僕達2人だけ唖然とし、口をポカーンと空けている。
そんな僕達には近づいて、小さな声で、喋ってくる。
「今じゃなくても、今度ならOKよ」