大好きで大好きで、死ぬほど好きで。 苦しいくらい愛おしく思ってて。


大好きすぎると欲求不満だってなる。 指先だけが触れるだけでもそこから、体に向かって電流が走る。
キスだってしたい。ディープキスだってしたい。エッチだってしたい。


欲情するぐらい、誰にでもあることだろう?
















「ロン!あのね、前の魔法薬学の小テストで100点取ったの!」



が息を切らしながら、僕の所に向かって来た。
靡いてる風、満面の笑み、足が動いてゆらゆら揺れるスカート。どんな事でも僕の心を満たしてくれる。



「へぇ、すごいじゃん!僕なんて50点も取れなかったよ!」




僕も笑顔で返した。はクスッと笑って、


「"一緒に勉強しよ"って言ったのに、やらなかったのが悪いのよ?」




はニコッと笑って、



「明日もまた小テストがあるのよ?大丈夫なの?」
「あーームリっぽい・・・」
「じゃぁ、図書館行って勉強するわよ!」



そう言って、僕の手に自分の手を絡めてきた。
一瞬で顔が赤くなったのがわかる。熱でもあるのか?と言う感じに、熱い。



の指は細くて白くて柔らかくて、ちょっと力を入れればポキッと折れそうだ。
でも、僕はそんな馬鹿なことはしない。たとえ髪の毛一本でも、大切にする。僕だけのものだ。




「ねぇ、ロン?」
「どうしたの??」
「そぉ言えば最近2人で歩くこと無かったよね。手を繋いだのなんか一ヶ月ぶりじゃない?」
「そんなに〜?でも最近小テストとかであんまり会えなかったからね。は僕よりもハーマイオニーと図書室へ行っちゃうんだから」
「ロンと一緒に行っても、途中で寝ちゃうじゃない!テスト前はハーマイオニーと勉強する方が効果あるしv」
「睡魔に襲われちゃったんだよ!」
「負けちゃってるじゃない」





は突っ込みをして、クスクスと笑った。笑った顔も一段と可愛かった。



僕は立ち止まった。自分でも立ち止まったことに、ちょっとビックリした。
は僕が立ち止まったことに不信がって、僕の目の前に来た。




「どうかしたの?ロン?」




と僕は20センチぐらい身長差がある。
上目遣いしてる姿がまた可愛くて、我慢さえ出来なさそうだった。



「・・・・・・・」



声にならなかった。心の中では"抱きしめたい" "キスしたい"と思っていた。



「どうしたの?ロン」



は首をかしげながら、僕をみてる。僕はを軽く壁に押し寄せた。


「きゃっ!」




僕はの両腕を掴んで、抵抗をさせまいとした。


「どうしたのっ!?ロン・・・」



はちょっと脅えていた。こんな時に思うのはどうかと思うけど、男は抵抗する女ほど燃えるんだ。
僕は自分の背をかがめ、キスをした。



「ん・・・んっ・・・」


は目をぎゅっと瞑っていて、その姿にどんどん燃えていった。
10秒ぐらいたったかな・・・。は苦しそうだった。僕ももう限界での唇から自分の唇を離した。



「手を繋ぐのだって久しぶりなんだから、キスをするのだって久しぶりでしょ?」




そういってまた僕は唇を重ねた。
この世にこんなに柔らかいものがあるのか!と言う感じに、の唇は柔らかかった。


が新鮮な空気を求めようと、ちょっと口を空けた瞬間に、僕は己の舌をいれた。
ディープキスは初めてで、は驚いていた。僕がの舌に当たると、ビクッと舌を離した。
でも、そんな事でめげないよ?舌を奥へ奥へと行かすと、も観念したのだろう。僕の舌に絡めてきた。



どこかぎこちなくて、正直ビビッてた。そんな姿も可愛くて、もっと、もっと、と言う感じに舌を絡めた。
も返事を返してくれて、可愛かった。





「ん・・・・ぁ・・・ん・・・」




こんな可愛い姿、誰にも見せたくない。後ろを通ってる人はチラチラみて、ヒソヒソ話している。
でも、僕の背中ぐらいしか見えないだろう。身長差もあるし、僕が隠しているから大丈夫だろう。



「はぁ・・・はぁ・・・・どうしちゃったのよロン・・・・」


は苦しそうにしながらも、尋ねて来た。



が可愛くて、我慢できなかったんだ」



その瞬間、は先ほどの僕みたいに、真っ赤になった。



「恥ずかしかったんだからねぇ!!」



真っ赤になって僕を見る。そんな姿もまた一番可愛い。他のやつなんかに渡すものか。絶対渡さない。
君の可愛い姿を見れるのは、世界で僕だけだ。たとえ、僕が死んでも、離す物か。