僕等は、ひさしぶりに恋をした。
ホグワーツの中ではいろいろな人を好きになったりしたけど、ホグワーツ外では初めてだった。

ウィーズリー・ウィザート・ウィーズ を初めて一ヵ月半。
僕等は材料調達のため、ホグズミートで唯一の材料調達場までいった。



僕等はそこで恋をしたんだ。







 Keep the change, please!






「やっぱ、すっげぇ!」
「クソ爆弾が売り切れたから焦ったけど、コレならすぐに作れる!」
「コレも! ガラガラスロートも開発出来るぜ!」
「「 この店最高!! 」」
「そりゃどうも」



ふいに後ろから声が聞こえて、振り返ると美人な女の子が立っている。
机にひじを立てて、笑顔で僕らに笑いかける。



「君って・・・」
「ココはメガネ老人の店だろ?」
「「 あの人の孫とか? 」」
「いいえ。でも、店長の妹の孫よ?」
「君は魔法使い?」
「ホグワーツはもう卒業したのかい?」
「まさか! 貴方達より年下だもの」


ニコニコしながら僕らを見る。
僕らが地面に座っているせいか、見上げなきゃいけないけど。


「なんで僕らの年を・・?」
「君もホグワーツから逃げ出したのかい? マグルなわけがないもんなー」
「店長から聞いたの。"バケモノ双子。お前と同い年だった気がする"って。それに、私はマグルよ?」
「「 は!? 」」



"バケモノ双子"に、怒るよりも、この子がマグルって事に驚いた。



「私、店長の鞄に潜り込んだの。8歳の時。そこで寝ちゃって起きたら店長の家。鞄を開ければ物は浮いてるわ、店長は杖を持って料理をしてるわで、私はこれ以上とないほど驚いたわ。問いただしてみたら"魔法界"の存在を教えられ、家に帰るのを嫌がった私はしょうがなくこの世界にいたってコト」
「ホグワーツにはどうしていかなかったのさ?」
「君だったら絶対手紙が来たはずだぜ?」



不思議で不思議でしょうがない。



「断ったのよ。私は10歳で魔法検定を全部終わらせたの。 だから行ってもしょうがなかったし・・・・。無理矢理オリバンダーの所で杖を買って、本を片手に頑張ったわーv 魔法省からも何回もお誘いがかかるし、ロンドン代表のクィディッチチームからもお誘いがかかるほど!」
「「 すっげぇー・・・ 」」
「でも、全部断った。そんな事してるよりも、ホグワーツとかの生徒の相手をしてる方が楽しいもの!先週はあのハリー・ポッターも来たわ!」
「ハリーは僕らの弟の親友さ」
「へぇー・・すっごい!」



君は、嬉しそうに僕らの話しに耳を傾ける。
その時点で、もう恋をしていたんだ・・・僕達。




















「まーーた来たの? 二日に一回は来て、よく店が潰れないコト!」
「悪戯専門店なんて生徒以外誰が来るのさ?」
「魔法省の奴が買いに来るとでも?」
「買いに来るかもねー・・・」



適当に僕らをあしらいながら、他のお客の相手をする。
はこの店の看板娘らしく、色々な"男"が目当てに訪問してくる。


メガネ老人はまったくあてにならない。
だから、がずーっと動いていて、一番お客が入るときには、僕らの相手なんかしてもらえない。




「なに、ボーーッとしてんのよ。はい、バタービール!マダム・ロメスタがくれたの」
「「 サンキュ・・ 」」
「フレッドとジョージが元気ないのって珍しいね」
「僕等は元気だぜ?」
「アッチの方も元気だぜ」
「はいはい。別にどうでもいいんだけど」



は僕らのボケにもサラッと流せるようになってきた。
他の奴等にはない、との絆だもんネ。へっへーん!



「そういえば、2人は次になにを作る気なの?」
「あー・・・」
「決まってないのに、来ていたの? はぁ・・・・呆れた・・」
「これ買う!」
「俺はこれを買う!」



売店に戻るのを見計らって、僕等はお金を出しての近くに近付く。



「「おつりはいらないから取っておいて!」」
「・・・ピッタリの金額を差し出しておいて、取っておいてって・・・・」



は僕達に笑顔を向けた。
笑いながら、僕達の手からお金を取る。


2秒ぐらい触れ合っていた手は、とっても暑くて、熱湯を注がれたみたい。







毎日・・・通っちゃうおうかな。
















駄文に磨きがかかっちゃって・・・どうしましょ(つ▽<)
以上、日常にありそうなシーンでしたヾ(*>▽<)ノ!!