食事が終わり、俺達は寮へ帰ろうとした。
だが、なにかに引っかかって、帰るのを途中断念した。
左廊下をちょっと行ったところの教室の中から、甘い声が聞こえた。
――― 1回5ガリオンでヤらせてくれる ―――
頭の中にロニーが言った言葉が難解も過ぎる。
まさか!と思いながら、皆が通り過ぎるのを確認して、僕たちは部屋へゆっくりと近づき、扉を開けた。
見るんじゃなかった。
がよりによって敵のクィディッチチームの、しかもスリザリンでビーターをしている、デカ物のデリック。
俺達よりも10センチぐらい背が高いが、全然カッコよくない。
はデリックに向かって股を開き、デリックが自分のモノを突っ込んで、動いている。
の甘い声と、肉同士が叩き合う音と、デリックの吐息が部屋中にこもっている。
「ん・・ゃっ!」
「のナカ・・・すっげぇ気持ちィィ・・・」
「ぃぅなぁ・・・きゃっ!」
デリックの汗がの綺麗な体を流れる。
デリックはの唇にキスをしようとした。俺達はその瞬間をジーっと見つめていた。
「いやっ!!」
は首を横に向けて、キスをさせないようにしていた。
「キスだけはしないって言ったでしょ」
「悪い悪い・・忘れてた・・・キスしない分、楽しませてくれよな」
デリックはフッと笑い、また動き始めた。
「んぁああっ!!」
「ハマっちゃうんだよな・・・この締め付けに・・・」
どうやらデリックは何回もとヤっているみたいだ。凄くイライラくる。俺達は見るのを止めて、寮へ戻った。
寮に帰っても、ショックが続いて、いつものように元気が出せなかった。
皆心配して、「大丈夫か?」と言っていたが、大丈夫なわけないだろーが。
すぐさま男子寮に向かって、ベットの中に潜り込んだ。
「お〜い。どーしたんだよー。なにかあったのかー?」
同室のリーが機嫌よく入ってきて、ジョージのベットに入り、ジョージをポンポンと叩いた。
「うっせー。お前としたんだろー」
「あぁしたさ。最高だったぞは!」
「そん時さ、とキスした?」
「キスはしてねぇよ。それだけはNGって言われて、そのままベットイン!」
「自慢すんな」
「お前等が言ってきたんだろ。を彼女にする宣言しちゃって、大丈夫なわけ?」
「「絶対大丈夫!」」
「ま、精々頑張って!俺は今度相手してもらうからv」
「・・・・するなっつうの!」
「俺等の彼女になる人だぞ!」
「だけど今は彼女じゃないv」
「「うっぜぇー」」