君を感じたくて....16
私が泣き止むまで数時間は掛かった。
もう、泣き止んだかな?と思ったとき、ふくろう便が私に届いた。
「・・・ッ・・・だ・・れからだろ・・」
「2人からじゃない?」
「でもまだ着かないでよ」
「2人の飛ぶスピードをバカにしちゃいけないよ」
ロンの言う通り、手紙の後ろにフレッド、ジョージよりと書かれていた。
私は少し気持ちが浮かれながら、手紙を見た。
手紙には、"我が家に着いたぞ!"と荒々しい文字で書いてあった。たった一行の文字。
だけど、2人が傍にいてくれてるような感覚に陥った。後ろを振り向いたら笑っていてくれてそうで・・・・。
すると、またもや梟から荷物が届いた。手紙とは違って、ずっしりしていて、梟がとても疲れていた。
荷物を取った瞬間、梟は体が軽くなったみたいで、くるくる回りながら、飛び立っていった。
袋を開けてみると、そこには、私自身ですら見たことが無いほどのガリオン金貨が入っている。
「フレッド・・・ジョージ・・・・ありがとぉ・・・・!」
私はその場で荷物を抱きしめながらすすり泣いた。
私はダンブルドアに許可を貰い、二人からもらったお金と自分が貯めたお金を持って、親友の元へ向かった。
フルーパウダーの許可も貰ったので、日本まで3秒とも掛からなかった。
そして、親友にお金を渡そうとした。
だが、病室は静まり返り、寝転がっている無二の親友の顔には、白い布が被せられていた。
一瞬で解る。来るのが遅かったと痛感させられた。
「「!!」」
私は金貨を抱えながら、二人の元に向かった。
フレッドとジョージは飛び跳ねながら喜び、私に抱きついた。
「に会えて嬉しいぜ!」
「金貨送っただろ?ちゃんと親友に届けないといけないじゃないか!早くしないと」
2人とも冗談ぽく笑いながら言っていた。とても嬉しそうに。でも、私はそんな雰囲気にはなれなかった。
さきほど泣いていた目は乾きすぎて、目の横が引きつっている。
「もしかして・・・」
「間に合わなかったの?」
「ごめんなさい・・・ムダにさしちゃって・・・・!ごめんなさい・・・ッ」
私が顔を隠して泣いていると、二人は私を抱きしめてくれた。
温かく、そして優しく。
「あのね・・・・お願いなんだけど、お金返してもいいかな?」
「いらないよ・・・・こんな時に言わないで」
「傷付いてる時に気を使わないで良いから」
「違うの・・・・私は、2人の学費を"使った"んだよ?だから・・・・その分働かせて?」
「嫌だ!!」
「またが他の男の所に行くなんて、絶対に嫌だ!!」
「最後まで聞いて・・・・・・。二人の楽しみを奪った分だけ、二人に尽くしたいの。2人と一緒に暮らさして・・?私がお金を返し終わるまで、一緒にいさせて・・・・・」
私の言葉に、二人は笑顔を見せた。そして私にこう言った。
「「がお金を返し終わるのは、僕等が死んでいなくなった時さ!!」」
言葉にしない、プロポーズの言葉。
私の返事は1つ返事で「絶対返すから」っと。