君を感じたくて....13














「嘘でしょ!急すぎるわ!」
の本当の笑顔が見たいから・・・」
「別に二度と会えない訳でもないだろ?」
「そうだけど・・・・」
「毎日手紙書くから寂しくないだろ?」
「二週間に一回あるホグズミートの時に、僕達も行くからさ」




私達の周りの人たちは、話の意味がつかめてなかったので、私の顔と2人の顔を見まくっていた。




「どういう意味?」
「フレッドとジョージ、どっか行く気なの?」
「「あぁ〜・・」」



2人はどう説明すればいいのか迷っていた。私に助けを求めている。



「秘密・・私達だけの秘密」



私が口に指を当てて、シーッと言うと、皆が真っ赤に照れていた。



「「あーー!!!」」



皆が真っ赤になって、私を見ている。



は俺達のなんだから照れない!」
「クソ爆弾をぶつけるゾ!」


2人は身を乗り出してまで、私の周りにいる男の子達に言い放った。



「盗りゃしないよ。二人の盗ったら殺されそうだもん」
「「解れば良し!!」」



2人は今の時間を楽しむように、いつもより大きい声で笑ったり、
大袈裟に手を叩いたり、いつもより食べ物を多く食べていたり。

楽しんでおこう。この思い出を忘れないでおこう。と言う気持ちがひしと感じる。


私は心の中がジーンと来てしまって、立ち上がってる二人の顔を掴んで、順番にキスをした。
周りの「ヒューヒュー」と言う声なんか気にしない。気になんてなるものか。




「「え・・っ!」」
「本当に有難う・・。大好きよ、二人とも。」




自分達からは何回もキスしてくるのに、私からキスすると、すぐさま真っ赤になる。
自分達の髪の毛の色よりも真っ赤になる。血よりも、真っ赤なバラよりも、赤くなる。




「「・・・最高!!」」



机越しに私に抱き付いてくる2人は、泣いていた。
傍から見ればうれし泣き。私から見れば、この場からいなくなる事の悲しくて泣いている。




「「さよならは言わないよ」」
「言ったら許さないからね・・・」
「「任せとけ」」