君を感じたくて....01












僕達はいつものようにイタズラを仕掛けていた。








"ミャァーーーーーー!!!!!!"

「くぉらぁーー!!!!!またお前等か!!!!今日こそは許さないぞ!!」





フィルチの猫、ミセスノリスを虹色に変色させた。
いつもの真っ青な顔が、真っ赤かになって、近くにあった壷を持って追い掛け回してきた。




「虹色ぐらいマシじゃねぇか!」
「だよなぁ!金色して見てられないほど眩しくしてやってもいいのにっ!」
「「怒りすぎると血圧上がるぞ!」」




後ろから追いかけてくるフィルチに向かって言うと、フィルチは一気に走る速度が早くなった。
僕達は、曲がって走るように見せかけながら、壁にある扉の中に隠れた。




「ふぅ・・・行ったみたいだな!」
「あぁ。今日のフィルチは一段と怒っていたのにな」




僕達は扉を一気に開いた。



「きゃぁっ!」




扉を開けた瞬間、壁に寄りかかっていた少女が廊下に倒れた。



「「あ、ごめん!」」
「イタタタタ・・」




僕達は散らばった教科書や大きなポシェットを拾った。
そのポシェットは少し空いていて、中身が見えた。僕達は始めて見た。こんなに大量にあるガリオン金貨なんて。あと、一番端に小さな羊皮紙がある。


僕達が3秒ぐらいそのポシェットを見ていると、少女はポシェットをフレッドの腕から奪った。



「物を拾ってくれてありがとう。礼を言うわ。でも、人のポシェットの中身を見るのはどうかと思う。じゃ」




少女は優雅に頭を下げて、僕達の前からいなくなった。





「おい・・・見たか?今の女」
「あぁ、しっかりと見た」
「「めっちゃくっちゃ美人じゃないか!!!」」
「しかも我等がグリフィンドールの紋章をしていた!」
「見たことあったか、兄弟!」
「見たことも無い!名前聞いとくべきだった!!!」
「あの美人少女を探すか!」
「だな!」