PHILOSOPHER'S STONE....08











「僕等が魔法使い!?」
「ありえない。魔法なんて・・・・私たちはただの・・・ただのとハリー」
「じゃぁ″ただ″のとハリー。最近自分が怒ったり不快に思ったら周りで変な事が起こらなかったか?」




・・・ある。
蛇の事件と言い、モノが浮いたり。 今まで幽霊の仕業だと思っていた。






「それに、お前さんたちの親がドコで魔法を習ったと思っとたんだ。お前等は凄腕の魔法使いになれる!」
「魔法を・・・習う?」






まだどうも話が掴めない。
するとハグリッドが立ち上がり、ポケットから手紙を出した。
あの手紙だ。





私たちは貰ってすぐさま手紙を空け、中身を見た。


殿。
この度、ホグワーツ魔法魔術学校に入学を許可されたことをお知らせします。





どこぞの字の上手な人よりも、何千倍も綺麗な字で書かれてある。
魔法学校に行けれる・・・。ここから出られる!



その時、おじさんがハリーの手紙を奪った。






「そんな所には行かせん!!この子らを引き取った時にそう誓ったんだ!」


大声で叫ぶ。





「「知ってたの・・?知っててなにも教えてくれなかったの!?」」
「知ってたわ。私のご立派な姉達がそうだったんですもの。姉さん達にその手紙が来たときは、ウチの親なんて大喜び。我が家に魔女を授かった!って。ハリーの親もの親も化け物よ。リリーはポッターと、マリアはと。イカれた奴からはイカれた子しか生まれないのよ。嬉しい事に、姉さん達は吹っ飛んで死んでくれたし」




「「吹っ飛んだ!?」」
「交通事故で死んだって言ったじゃないか!」
「私もそう聞いたわ!同じバスに乗っていてって!」
交通事故!?あんなんてリリー、ジェームズ、ハリソン、マリアが死ぬわけなかろうがッ!!よくもそんな侮辱を・・・!!」


「こいつ等は渡さん!」
「この子らの入学は産まれた時から決まっておる!お前らのようなマグルに止められるとでも思ってるのか?」
「「マグル?」」
「魔法使いじゃない奴のコト。 魔法界で世界で一番偉いホグワーツで学ぶのだ!!しかも、歴代の校長の中でもっとも偉大なる魔法使い、アルバス・ダンブルドアのもとでな」
「そんなイカれたジジィに魔法を教わるのに金なんて出さんぞ!」
「・・俺の前でアルバス・ダンブルドアを侮辱すると、痛い目見るぞ」






ハグリットは傘を取り出し、僕等でさえも忘れていたケーキに貪り付いていたダドリーに向けて、傘を振った。
すると、ダドリーのお尻からクルクルッとしたピンク色の尻尾が生えた。
ブタの尻尾。ダドリーにはぴったりかも。






「ホグワーツの連中には今の事は秘密にしておいてくれよ。俺は魔法つかっちゃなんねぇんだ。
 ・・・おっと!ちょいと遅れ気味だ。行くぞ。・・・ここにいたいんなら別だがな!ん?」





私とハリーは顔を見合わせ、ニコッと笑い、ハグリットについていった。
この家から逃げられる。 これ以上ないプレゼントだ