PHILOSOPHER'S STONE....06
次の日も、また次の日も手紙が来た。
僕等に手紙が来るようになって2週間。郵便が来ない日曜日だけが、ダーズリー家の一番の楽しみだった。
「、今日は何曜日だ?」
「日曜日」
「日曜日は最高だな。何故だかわかるか?ポッター」
「郵便局が休みだから」
「その通り。今日は手紙を見ないで済むぞッ!!!一通もな!」
その時、遠くから大量の鳥の羽ばたき音が聞こえた。
ダーズリー家のヤツは気付いてないのか、僕とだけが外を見る。
何百匹・・・と言って良いほどフクロウがいる。
こんなにいっぱい・・・見た事がない!動物園だってこの半分以下だぞ?
「凄い・・・」
「ねぇ、みて。あのフクロウ一匹一匹が手紙を持ってる」
「本当だ・・・」
その時、暖炉から一通手紙が飛んできた。
手紙はおじさんの顔面に直撃して、今までに見たこと無いぐらい面白い顔だ。
「な・・なんだ!?」
「あなた・・・手紙よ!アソコからの!!」
「なにぃ!?」
その時、少しだけ空いていた扉から二通ぐらい手紙が飛んできた。
その手紙はダドリーのお腹に直撃した。
僕等だって口が大きく開いて閉じることが出来ない。
暖炉、閉じておいた郵便受け、窓から何百、何千と言う手紙が家の中へ入ってきた。
手紙は宙を舞い、雪のように降り注ぐ。
僕達は、ジャンプをしながら手紙を掴もうと必死になる。
・・・捕まえた!!!
その手紙を持って、この場から逃げようとした。
だけど、ダドリーや叔父さんに捕まる。
「お前等、手紙をよこせ!!」
「私達の手紙よ!!」
「お前等に手紙なんてこないっ!!!」
「ここに来てる!!」
「・・渡すもんかっ!!あんな所にこいつ等を渡すものか!!」
大きく叫ぶせいで、ダドリーが大口を開けている。
「パパがおかしくなっちゃった・・・・」
そういうダドリーの横で、お化けを見たような顔をしたペチュニアがいた。
「逃げてやる・・・この手紙が来ないところへ逃げるぞ!!」