PHILOSOPHER'S STONE....51
「まずはハーマイオニー・グレンジャー!」
行き成り名前を呼ばれたハーマイオニーは照れた顔をして、俯き加減でダンブルドアを見る。
「冷静に頭を使って、見事仲間を危機から救った。・・・50点」
爆発的な歓声が起こる。 私は延ばせる限り手を伸ばして、ハーマイオニーと握手をした。
その手は汗ばんでいて、少し震えている。
「次に、ロナルド・ウィーズリー!ホグワーツでも近年まれに見るチェスの名勝負を見せてくれた。・・・50点」
目を真ん丸にしたロンがガッツポーツを高々と上げる。
フレッドとジョージは、拍手をしながら「ロニー坊や万歳!」と叫ぶ。
「三人目はハリー・ポッター! その強い意思と卓越した勇気を称えたい。そこで、グリフィンドールに60点!」
私もハリーも笑顔になって、お互いに顔を合わせて笑う。
久しぶりに見るハリーのキラキラした笑顔。 最高に格好良い!
「4人目は・コウキ!」
え? 私・・・?
「大切な"兄妹"の危機を、自分の体を張ってまで守ろうとした愛情を称えよう。・・・70点!」
すっごい嬉しくなる。
今すぐにでもハリーに抱きついて、喜び合いたい気分!
・・・・あっ!
「「 スリザリンと同点! 」」
ハーマイオニーと声が重なる。
今までのを全部足せば、472点!あと一点でも入れば・・・・
グリフィンドール全体が笑顔になる。・・・・そこまで大きな声出してた?私達・・。
「最後に、敵に立ち向かうのには大変勇気がいる事じゃが、友達に立ち向かうのにはもっと勇気がいる。その勇気を称え10点を・・・・ネビル・ロングボトムに!」
大きな歓声と拍手。
唖然としているネビルに、近くにいる全員が肩を叩く。
「さて、ワシの計算が正しければ表彰式の飾りを変えなければのぅ」
ダンブルドアが手を叩くと、垂れ幕が一気にグリフィンドールカラーに変わる。
「グリフィンドールに、優勝カップを!」
スリザリン以外の全員が、立ち上がり被っている帽子を頭上に投げる。
「やった!グリフィンドールが優勝した!」
「ネビルすげぇ!」
「が最高点をゲットしたーーッ!!」
全員がいろいろな人と抱き合い、優勝を喜ぶ。
落ちてくる帽子にぶつかっても、足を踏まれても全然怒る気にもなれない。
嬉しすぎてしょうがない。
「ハリー!やった、ハリー!!」
私はハリーの近くに逃げて、ハリーに抱きつく。
ハリーも答えてくれて、力強く抱きつく。
「一位になれた!」
「のおかげだよ!70点なんて、普通は取れない!」
「ハリーだって60点取ってるじゃん!」
泣いているのか焦っているのかわからないけど、私達は声が震えた。
「、僕らにも抱きついておくれ!」
「ハリーとはいつも抱きついているだろ?」
私は興奮しているせいもあったので、フレッドとジョージに抱きついた。
2人は興奮したように叫んだりもしていたけど、気にしない。
だって、最高に嬉しいんだもん!