PHILOSOPHER'S STONE....50
僕達は制服に着替えて医務室を出た。
今日はホグワーツ最終日。一年が終わる。
「長かった感じがするな・・この1年。」
「珍しい事だらけだったからね。そう思うのもしょうがないだろうけど」
「が凄い成長した気がする」
「なにそれ・・・私はずっと成長してますー」
「背と体重ぐらいだろ?」
「失礼なッ!」
笑い合いながら、大きな廊下を歩く。
「あら、!ハリー!」
「「 ハーマイオニー! 」」
「元気?2人とも」
「なんとかね。」
「は元気だよ、朝食を僕のフルーツまで食べたんだから」
「・・・・・2人は元気?」
「元気モリモリよ」
「ハリーごめんね、僕ガマンできなくてお菓子食べちゃった」
「いいよ。なんのカードが入ってたの?」
「リンダ・ショール。僕28枚も持ってるのに・・・・はぁ・・」
ロンの顔の変化に笑える。
僕達は階段を一斉に登って、ハーマイオニー達の所へ行く。
はハーマイオニーにぎゅぅと抱きついて、ハーマイオニーもそれに答えていた。
「今日はどの寮か優勝か発表する日でしょう?」
「うん。でも結果はわかってるよ・・・」
「まぁね。グリフィンドールが優勝なんてありないわ。私達が何回も減点されたんだから」
「ドンマイでしょ。ヴォルデモートに殺されるよりかはマシだし」
はニッコリ笑いながら、大広間の扉を開ける。
天井からはスリザリンのシンボルマークが書かれた垂れ幕が200枚ぐらいある。
わかりやす過ぎるから。恨むよ、ダンブルドア・・・
ニッコリ笑顔でジュースを何倍も飲んでいる。
ちょっとイラッとする・・。
「「発見!」」
「うきゃっ!」
出た。
を見つけたら即座に抱きついてくるウィーズリーの双子。
「ジョージ・・・フレッド・・・離して」
「は僕らを救ってくれた!」
「ターバン男、クィレルから僕らを救った!」
「「 愛しき姫ーーッ!! 」」
「きゃーーッ!」
抱きしめる、キスなんて当たり前。 でもすっごくムカツク。
「さぁさぁ、姫は僕らの席の間に!」
「え・・・ちょ・・ッ!!」
は体を持ち上げられて、グリフィンドールの席の真ん中に座らせられる。
僕達はなんとか近くに座ろうとしても、3mぐらい離れてしまった。
「ハリー達の近くに行かせてよぉ・・」
「僕らを危機から救った姫を離さずにはいられない!」
「また学年あがっても会うんだし・・」
「その2ヶ月が寂しいから、一緒にいようではないか!」
・・・・どうしても離してはくれないって事ね。
「、帽子被らないと」
「帽子・・?」
「一年の初めと一年の終わりには絶対帽子着用。忘れたのかい?」
「あ・・・・忘れてた」
ポケットから小さくなった帽子を出し、魔法で元の大きさに戻す。
「わぉ!」
「、もうその術を覚えているのかい?」
「僕らが今年初めてならった授業なのに」
「本に書いてあったから。無くし易いからポケットに入れててよかったぁ・・・」
「「 才色兼備万歳! 」」
「抱きつくなーーッ!!」
"カンカンカンカン"
マクゴナガルがコップをスプーンで叩く。部屋中に響いて皆が一斉に黙りだす。
「また1年が過ぎた。今年も最優秀の寮を表彰しようと思う。では、得点を発表しよう。」
みんなの顔色が暗くなるのが解る。
だって、結果出てるし。 せめて最終的に幕を下ろすとかすればいいのに・・・
「第四位、グリフィンドール。242点」
頭を抱えるハーマイオニー。白目をむくパーシー。それに紛れて変な顔をするフレッドとジョージ。
笑いそうになるのを堪える。
「第三位、ハッフルパフ。352点」
やる気の無い拍手。
「第二位、レイブンクロー。426点」
小さいけど、遠くからの歓声。
「そして第一位、スリザリン。472点」
イエーイだの、バンザーイだの聞こえるけど、その歓声が腹立たしい。
うわ、スネイプが怖いか押しながら素早く拍手してるよ・・・・嬉しいんだろうな。
を見てみると、やっぱり何処か寂しそうな顔をしている。
そりゃそうか。四位で嬉しいわけが無いし。
「よしよし、良くやったスリザリンの諸君!だがのぅ、最近の出来事も勘定にいれなければなるまい。ギリギリで得点をあげた者が5名おる。その子達もいれなければ不公平じゃろう?」
ダンブルドアの声に、グリフィンドール全体の顔が上がる。
グリフィンドールの皆、わかっているからだろう。ハリーや達の事だと。
でも、達は4人組だし・・・。あと1人って・・?