PHILOSOPHER'S STONE....05
5日後やっと開放された。
これほどまでも太陽の光が恋しくなったことはない。
でも、がいてくれるからナントカ乗り切れた。
がいなかったら、本当に気が狂っていただろう。
「ハリー、!手紙をとって来い!」
「「はい、叔父さん」」
部屋から出て、一番最初の命令。
僕らは体が動かせる喜びを噛み締めながら、汚いマットの上に同じ色、同じ大きさの封筒があった。2人で一斉に手紙を拾う。
「「僕(私)に手紙が来てる!!」」
手紙が来たことは嬉しいが、住所が適当すぎる。
サレー州 リトル・ウインジング
プリペット通り四番地 階段下の物置部屋
・様 (ハリー・ポッター様)
私たちは喜びを噛み締めながら、リビングへ向かった。そして、自分達に送られてきた以外の郵便物を渡した。
「・・・ママ、パパ!!ハリーとが手紙もってるっ!!」
「返して!!」
「僕達のだ!」
「お前達に? はモテるから手紙ぐらい分かるが、ポッター・・・お前に?」
おじさんはゆっくり私たちから奪った手紙を覗き込む。
見た瞬間、眉をひそめる。 尋常じゃないぐらい眉と眉の間がくっついている。
「こ、これはお前達には見せられん!」
「どうして!? 僕達の手紙なのに!!」
「早く戻るんだ!!これはお前達の手紙じゃない!戻れ!!」
久々に聞いたよ、この怒鳴り声。
は肩が震えて目には涙を溜めている。僕はしょうがなくの肩を掴んで、部屋に戻った。
は部屋に入った途端、僕に抱きついて涙を大量に流した。
なんで僕達はこんなにも肩身の狭い思いをしなければいけないのか。
なんで、はアイツらのために泣かなきゃいけないのだろうか。
ムカッ腹が立ってしょうがない。