PHILOSOPHER'S STONE....37











「ハリー!! 目の前にスイッチが!!」



の叫び声を聞いてすぐに目をやった。
あんなに小さいスニッチを何故見えるのかはわからないけど、僕はスニッチに向かって飛ぶ。



「・・・うゎっ!」



いきなり、僕の箒がおかしくなる。
上下に揺れたり、左右に動いたり。 まるで僕を箒から落とそうとしているように。



「ハリー!!」
「来ちゃダメ! に当たったら・・・・わぁ!」
、危ない!」



フレッドの声で私はとっさに屈む。
2個一気に飛んでくるなんて・・・・


ハリーの箒が可笑しくなってハリーを落とそうとする。
ブラッジャーも可笑しくなって私を狙う。

こんな事って・・・・








「うわぁあぁっ!!」
「きゃぁあっ!!」



ハリーが箒に宙吊りになる。
私はブラッジャーが箒の後方に当たり、バランスを失い前に進めなくなる。



、大丈夫!?」
「アンジェリーナ・・・」



クアッフルを持ちながら私の体を支える。


「なんとか・・・・大丈夫。アンジェリーナ、クアッフルをあそこでパスして。 絶対にいれるから」
「OK」



グラグラ揺れる箒をなんとか動かして、前へ進む。
絶対ハリーならスニッチを取ってくれるはず。



!!」
「ナイスパス、アンジェリーナ!」



ゴールの近くにいるのに、私がいる後方へクアッフルを投げる。
フイを付かれたスリザリンは私のほうへ一気に飛んでくる。


負けるモンですか!



素早く箒を動かして、敵がいない所へ飛ぶ。
そして、目の前の大きな輪へクアッフルを投げつける。





、ナイスシュート! ・・・ハ、ハリーがスニッチを取った!グリフィンドールの勝利!!』


私がシュートした直後にハリーはスニッチをゲットしたみたい。
何故かハリーは地面の上にいるけれど、スニッチを高々と掲げている。


大きな歓声と、爆発っぽい音が競技場に響く。




「ハリー、勝ったわ!!」



地面へすぐ降りて、ハリーの元へ走る。
そして、勢い良く抱きつく。



「初めての試合なのに凄いわ!! スリザリンに勝った! やったぁーー!!」



は僕を力強く抱きしめる。






あぁ 僕は何てバカなんだろう。
僕がを求めなくても は僕の元に来てくれるじゃないか。


誰の元にもはいきやしない。




欲を出さなくても、は僕の元へ来てくれるんだ・・・・