PHILOSOPHER'S STONE....34
が怪我をした。
ありえないほど僕自身が焦って、何度もハーマイオニーに怒られた。
「もう、静かにしなさいよ! マダム・ポンフリーが治療してるんだから、大丈夫に決まっているじゃない!」
「でも、もし・・・」
「もしもの事なんて絶対起きないから!だから、少しは黙って!」
その時、医務室の扉が開いた。
が頭に包帯を巻きながら、苦笑いをしている。
「、大丈夫!?」
「静かにしなさい! 大きな声を出すんじゃありません! それに、気になることがあるんです・・・」
「「「 気になること? 」」」
「ポッター、貴方には稲妻型の傷がありますよね?」
「あります。だけど、は僕の真逆にあります」
「その傷が動いているんです」
動いている・・・?
「此処にあるべき傷が、ポッター。貴方と同じ位置へ言っているのです。」
は、自分で見れない分目をきょろきょろ動かせて、僕の服の袖を持つ。
傷が動くっていうのは、不思議で、なんか怖い。
「ですが、傷が動いた事意外になにも外傷はありません。ただ、激しい運動などはしないよう。いいですね」
「はい」
激しい運動をするな だって?明日からクィディッチなのに!。
「、大丈夫?」
「なんとか・・・・」
「ハリー、もう少し食べなよ」
「ロンの言う通りよ。今日は力をつけてないと・・・。、頭の方は大丈夫?」
「僕、お腹すいてないんだ。」
「えぇ、大丈夫」
「健闘を祈る。」
・・ッ!
いきなり、低い声で話しかけられた。 スネイプだ。
「トロールと戦って勝った君だからクィディッチの試合ぐらい容易いだろう? は休むべきだと私は思うのだが」
「いいえ、休みません」
「ほぅ・・・なら、楽しみにしておこう」
突風のように、話したいことが終わると、すぐさまどこかに行く。
なんなんだよ、まったく。
「今日はスリザリンと対戦だから、あいつ、君達に出て欲しくないのさ。能力を持ったヤツにね!」
「ねぇ、見て・・・・スネイプ、足引き摺ってる・・・」
「そうか!あの血は・・」
「「血?」」
「トロールを中に入れたのは、スネイプだよ!騒ぎに紛れて、あの犬に近付いて・・・その時に犬にかまれたんだ!」
「何処に血が?」
「あの部屋の床に6滴ぐらい・・・」
「なんの為にあの犬に近付くのよ」
「・・・・ハグリットが持ってたあの?」
私もようやくわかった。
あの日、ハグリットが大事そうに金庫から包みみたいなのを取り出しているのを、思い出した。
「正解。ハグリットは学校の用事ってことで、グリンゴッツから何かココへ持ってきた。」
「でも、私達には教えてくれなかったの。"中身は秘密"って言って」
「それをあのバケモノが守ってるんだ。それをスネイプが狙った」
少し・・・沈黙が走る。
「「クゥクーー!!」」
2匹の梟の声が響く。 上を見上げれば、私のレイチェルと、ハリーのヘドウィグ。
1.3mぐらいの長いものを2匹とももって、コチラへ飛んでくる。
「こんな時間に郵便?」
「僕と、に?」
「初めて貰った・・・開けてみよう!」
ハリーとハーマイオニーが、"ハリー"のをあけ、
私とロンが"私"のを開ける。
「すごい・・・」
「綺麗な箒・・・」
「ただの箒じゃないよ!"ニンバン2000"だ!」
「見て、ハリーのはマクゴナガル先生からよ。ココに書いてあるもの!」
「じゃぁ、私のは・・・? なんにも書いてない」
「待って、ここに書いてある!『TMR』だって。『TMR』って誰さ?」
「さぁ・・・・」
「でも、これで今日のクィディッチに出られるよ!あのオンボロ箒使わなくて済むじゃないか!」
「使っていいのかな・・・」
「良いに決まってる! これはれっきとしたプレゼントさ」
私は、少し疑問を持ちながらも、その箒を触った。
なにか、心のソコからムヤムヤするものが溢れてきたけど・・・気にしないことにした。