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PHILOSOPHER'S STONE....32
私は、授業が終わりハリーとロンとシェーマスとディーンとで、教室移動をしていた。
ロンはさっきの授業でハーマイオニーに呪文の良い間違いを指摘され、怒っている。
「『良い?レビオォ〜サ。貴方のはレビオサー』 嫌味な奴だよ、まったく。だから友達がいないんだ!」
さすがに私も止めようとした時、一番端のロンに誰かブツかった。"ハーマイオニー"だ。
「聞こえちゃったみたい・・・」
ハーマイオニー・・・泣いてた。小さく声を漏らしながら、スタスタと通り過ぎる。
その寂しい後姿を見て、何故か私もムカついてきた。"ロン達" にね。
「なんて事言うの!! ハーマイオニーが傷付いてるじゃない! それに、なんでハリーは悪口を止めようとしないの!?ハリーがそんな人だとは思わなかったわ・・・」
「ごめ・・・。その・・・・ふざけてて・・・ごめん」
「私に謝るの!? "ふざけてて"?ふざけてたら、人を傷つけても良いって思ってるなんて・・・呆れた! ハリーなんか、大嫌い!ディーンもシェーマスもロンも!2度と私に話しかけないで!」
私は、ハリーにダイアゴン横丁で買ってもらったペンケースを、ハリーに向かって投げる。
「ハリーが買ってくれたものなんて要らない。」
そう言い残して、ハーマイオニーの所へ走った。
ハリーなんて大嫌い。 ロンもシェーマスもディーンも。
夕食になり、切り抜かれたカボチャが空中に浮いている中で、食事をした。
辺りを見回しても、ハーマイオニーとの姿が見えない。
多分、一番端の席で2人で食べてるんだと、思った。
僕の心の中は、天井で鳴っている雷よりも大きな雷が鳴っていて、頭の中のモノも一気に崩れかけている。
とケンカするなんて初めてで、すっごい傷付いた。
投げ返されたペンケース。
のシャンプーか何かの匂いでいっぱいで、よけに悲しい気分になる。
「ねぇ、ハリー」
「何?ネビル」
「パーバティが言ってたけど、ハーマイオニーとが同じトイレに入って出て来ないんだって」
「トイレに?」
「2人して泣いてるみたいだよ、ずーーっと」
ネビルの言葉になにか引っかかりを持つ。
別に同じトイレで っていうのじゃなくって、なにか・・こう・・・・モヤモヤっと。
"ガタンッ!!"
大広間の扉が勢い良く開いて、そこからクィレル先生が不気味な走り方をして入ってくる。
「トロールが地下室に!! トロールが地下室に入り込みました!!」
僕が、トロールってなんだろうな・・・と考えていると、クィレルはそのまま地べたに倒れた。多分、気を失っている。
その瞬間、爆発でも起きたかのような皆の叫び声。鼓膜が破れる・・・。
食べている物を机に投げ飛ばし、椅子の上でバタバタしていて、トロールって奴はバケモノかなにかなんだろう と考える。
「静まれ!!」
ダンブルドアの大きな一声で、皆の騒ぎ声が一瞬で止まる。
「皆、静かに。うろたえるでない。いいな。監督生は皆を連れて寮に戻りなさい。先生方はワシと一緒に地下室へ。良いな」
まさに鶴の一声。
監督生が一瞬で前に出て、各寮で指示を出し、皆を寮へと導く。