PHILOSOPHER'S STONE....31
今日はお休みターーイムッ!(日曜日だから)
だと思ってたのに、クィディッチについて教えるとオリバー・ウッドさんが言ってきた。
嬉しいんだか・・・悲しいんだか・・・・ あぁ・・久々のお休みタイム・・・さようなら・・・ッ!
「クィディッチはチーム7人で、チェイサー三人、ビーター2人、キーパーとシーカーが1人ずつ。」
ウッドさんとハリーは主そうな箱を一生懸命は込んで、やっと地面に下ろした。
ハリーの手は真っ赤で、少し膨らんでいた。
「はこの赤いボール・・・クワッフルを相手の三つのゴールにいれれば良い。キーパーは僕。OK?」
「「 OK 」」
「その硬そうなバット・・・みたいなのは何? それと、箱の中で動いてる黒い玉」
「コレはブラッジャー。暴れ玉さ。両方の選手を狙って動く。それをウィーズリーの双子がそのバットで追い払う。それがビーターの勤めさ。 ハリー、君はシーカーだから、この金色の玉だけを考えるんだ。ブラッジャーは双子がどうにかしてくれる。」
ウッドはそういい、ホグワーツの紋章の形をしたふたを開け、金色のゴルフ玉ぐらいしかないような金の玉を取り出す。
「小さい上にすばしっこい。あの大きな競技上では見つかりゃしない。それに、コイツがどちらかのチームの"シーカー"が捕まえたらゲーム終了。」
「コレ、とっても綺麗・・・」
「見た目だけさ。腹が立つほど素早いからな」
「見つかりにくいってことは、今まで見つからない事とかあったの?」
「見つけるまで何時間だって試合をさせられる。そうだな・・・俺がやった試合の中で一番長かったのは8時間。」
8時・・間・・・・・
「長いですね・・・」
「いや、あの時は初心者で、しかも代理だったから!あの時はシーカーの奴がブラッジャーで骨折しててさ!」
フォローをしてるつもりだろうが、僕らからすれば、余計に怖がらせてるようにしか見えない。
初心者で8時間・・・・
シーカーがブラッジャーで骨折・・・・
変なプレッシャーをかけてくれて・・・・・嫌な奴ぅー・・
短いお休みタイムも終わった。 朝っぱらから、呪文術だよ・・・まったく。
フリットウィック先生はどうしてこうも背が小さいのだろう・・・椅子の上にさらに分厚い教科書をのせてやっとお臍まで見える。
「初めて皆さんに実習してもらいましょうっ! 魔法界で一番重要で、一番簡単な呪文と言えば"浮遊術"! すなわち、物を浮かせてどこかに運ぶということ。皆さん、羽は持って来ましたね?」
「えぇ、あります」
「宜しいっ! 練習した手首の動きを忘れないように。 さぁ、皆さん杖をだして! "ヒュ〜〜ン、ひょい"ですよ? さぁ!」
生徒が一斉に杖を取り出して、杖を手首で動かす。
「良いですね、呪文は"ウィンガーディアム レビオーサー"。さぁ、皆さん一斉に!」
初めて使えるワザ。
ちょっとくすぐったい感じだけど、呪文を唱える。
「ウィンガーディアム レビオーサー!」
「ウィンガーディアム レビオーサー! ・・・・全然出来ない・・」
「そんなに簡単じゃないみたいだね」
「呪文ってもっと簡単に出来ると思ってたけど、案外難しいんだね」
「だねー・・・ ダンブルドア先生なんか、杖を使わず手でも呪文を使えてたし・・・はぁ・・僕もあそこまでなりたいよ」
「なれるよハリーなら! 才能があるもの!」
が煽てるから、なんだかいい気分になって、呪文を唱えずに杖を何回も振った。
「ウィンガーディアム "ドゥレビ"オーサー!」
ドガンッ!と言う音が教室中に響き渡った。
は驚いて僕に抱きついてくるし、僕は僕で杖を振りまくってから、爆発したのかと思った。
だけど、原因は僕の隣で真っ黒こげのシェーマスを見て、やっと僕じゃないって分かって安心した。
「大丈夫・・・? シェーマス・・・」
「大丈夫じゃな・・・い」
そりゃそうだよね。 ゴメン。
顔は真っ黒で、髪がチリチリで大丈夫な訳ないもんね。 あ・・・煙出てる・・