PHILOSOPHER'S STONE....28











「「ーーーー!!!」」
「やっと帰ってきた!」
「アンタ達・・・少しは遠慮しなさいよ・・・・、大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫! 少し泣いたぐらい」
「ハリーにでも泣かされたんじゃなーい?」
「きゃーハリーったらD 若いのに女の子を泣かせるなんて!」



フレッドとジョージが、顔に色々ラクガキした顔で覗いてきたので、プッと吹き出てしまう。


を見てみると、さっき見せた涙とはまったく違うもの。
僕だけに見せてくれた涙・・・と思うと、嬉しいな。



、再び・・・」
「「トリック オア トリートッ!!」」
「はい、お菓子」



は何処からかお菓子を取り出して、二人に上げる。
カボチャの絵などが色々描いてある、小さな袋。 小さい割には結構入ってそう・・・



「サンキュ〜」
「ロニーなんか、食べかけのお菓子を渡すんだぜ?」
「最悪だよなー・・・」



は、簡単に他の人に笑顔を見せる。
僕だけに笑顔を見せてよ。 少し前まで、僕にしか見せなかったのに・・・・


酷いほどの独占欲。




「ハーマイオニー・・・あのね」
「どうしたの?」



私は皆が騒いでいるのを横目で、ハーマイオニーに小さな声で話しかける。



「ハーマイオニーは人を好きになったことある?」
「そりゃ・・・あるけど・・。 あ、バカにされるから、皆には内緒よ?」
「うん。いわない」
・・・誰か好きになったの?」
「好きって気持ちがわからないから、よく分からないけど・・・・ 離れたくない、家族だから一緒にいて って思っちゃうの。視界に入らないとホント・・・怖くなっちゃったり、バカみたいに探しちゃって・・・」
「ハリーの事ね。・・・良いんじゃないかしら。ハリーの事好きなのは。 でも、それは2人だけの世界を作っていたから、そう思うだけで・・・・。ハリーの事は"男"として好きなんじゃなくて、"家族"として好きって事だと思う。」





ハーマイオニーの意見に納得したような・・・してないよう・・・な・・・