PHILOSOPHER'S STONE....27
ダンブルドア先生に連れて行かれた所には、小さなお墓が二列並んで立っていた。
お花も添えられていない。 だけど、キレイ。
「腐ったりしてないね・・・・」
「すっごいピカピカ・・」
私は、墓石を触る。
綺麗な文字で『・』『・』を書かれている。
そして、真横に『ジェームズ・ポッター』『リリー・ポッター』と書いている。
どうして・・・死んじゃったんだろう。 今の自分にわかるわけないのに。
なんでだろう。 すっごい悔しい・・・・顔は写真で見たことあるけど、声までは・・・
声を聞きたいよ。きっと私の一番好きな声なんだろうな。 その声で私の名前を呼んで欲しい。
「、ハンカチ貸してあげる」
「なんで・・・・? ハリーの方が必要だよ」
ハリーだって、眼鏡と頬の間から手を入れて何回も目を拭く。
「ハリー・・・お母さんの手の中って温かそうだよね」
ペチュニア叔母さんとダドリーを見てて、いつも思っていた。
嫌いだけど、いつも羨ましかった。 だから、寂しい時は、ハリーと抱き合って寝ていた。
「お父さんの体って・・・力強いっていうか、家族を支えてるなって体してるよね。 のお父さんってさ、半袖から筋肉が出てて・・・マッチョってほどじゃないけど・・・」
「確かに」
少し、笑えた。
「母さんはホッソリしてたけど、お揃いってカンジだったなー・・。ハリーのお父さんは、笑顔が今のハリーにソックリ。 まぁ、ハリーの方が幼くて男の色気っていうのが無いけどネ」
「だって! お母さんは美人なのに・・・」
「ハリーのおバカーー」
そういって、ハリーの肩を押す。
少しバランスを崩してる姿を見て、笑えた。
「アハハハハハハハ!!!!」
「アハハアハハ! ・・・・・ねぇ・・・ハリー」
「ん?」
「これからも、ずっと・・・・一緒にいてくれるよね?」
「当たり前だよ。 どうして・・?」
「ハリーがいない生活なんて、考えられないの。 小さい時から寂しくて寂しくて・・・・ハリーがいないと、私、死んじゃう。 1人でいられないよ・・・・ハーマイオニーとかロンとは友達だけど、他人・・じゃん? 良い方キツイけどサ。 ハリーだけが家族だから・・・ね?」
「僕も、がいない生活なんて、考えられない・・・・ケンカもした事ないしね・・・」
「・・・これからもイッパイ思い出作っていこ」
が言ってくれた"家族"を言われて、悲しくなった。
そりゃ、嬉しいのもあるけど・・・ にとって僕は"家族"なんだ。
家族と恋愛なんて、近親相姦・・・だけだし。 そんなレッテル貼られるのはイヤだ。
が他の人と・・・その・・・キスしちゃったりするのかな。
そう思うと・・・・ この上ない怒りが込み上げてきた。