PHILOSOPHER'S STONE....26
「「ハーイ、姫! トリック オア トリート☆」」
「「は?」」
「わかってないなーv 今日はハロウィンだぜ?」
「ハロウィンなんて僕たちの為にあるようなもんじゃないかッ!」
「あー・・・・なんか聞いた事ある。ほら、ダドリーとかが騒いでたじゃない。私に一日中お菓子をねだってた日。」
「あぁ、あったね」
「チッチッチ。 そんなヤツと一緒にしないでくれたまえ」
「僕らの場合は、お菓子をくれないとクソ爆弾をプレゼントする事にしてるんだ!」
「「さぁ・・・・トリック オア トリートッ!!!」」
2人は私に両手を差し出してきて、ニッコリ笑顔で振舞う。
「別に今ハロウィンが終わるんじゃないんだから、後であげる!今から・・・お母さん達の墓参りに行かないといけないの。後でいい・・・・?」
「「可愛いから許すーーv」」
「ありがと!」
はニコリと笑って、僕の手を引く。
「・・・2人の相手もなれたみたいだね」
「そりゃ慣れるよ。一日20回は突かれるんだもん。」
「お菓子如何するの?」
「私、もう作ってあるの。ハーマイオニーに手伝ってもらいながら。ハリーにもあげる!」
はポケットからキレイに包んでいる箱を渡してくれた。
「中はね、ハロウィンにちなんでカボチャをメインに作ったカボチャケーキ!一回目の時から上手に作れてね、結構自信作! 今は恥ずかしいから、後で食べてね」
「OK」
少し照れ笑いをしながらも、は握っている手の力を強める。
あー・・この気持ち・・・うーん・・・まぁソレしかないんだろうけど・・。
恋なんだろうなー・・・
11年の恋・・・ うわ、自分健気!