PHILOSOPHER'S STONE....25
「ハリー!!起きて!!!」
夢の中でが叫ぶ。僕のお腹の上に乗って――・・・
「起きてってばッ!!」
「うぇッ!!」
痛い。 絶対夢じゃない。
「いった・・・、ここ男子寮だよ」
「でも、フレッドとジョージが入れてくれたよ?『シスコンボーイへのプレゼント』って」
「余計なことを・・・・」
「うわっ!!! 、なんでこんな所に!! ハリーを襲うなら他のところで・・・!!」
ロンは一生懸命毛布をかき集めて、体に捲く。
「私はロンの裸に興味ないわ。 そんなに驚くなら、寝るときにシャツを脱いで寝ないことね。」
ロンの顔が真っ赤になる。 ちょっと悪いことしちゃったかな。
まぁいっか。 ロンだし。
「忘れたの、ハリー!! 今日は命日なんだよ?お母さん達の!!」
「あ・・・」
忘れていた。 ホグワーツ生活で浮かれまくって、大事なことを忘れていた。
親の事を忘れたわけじゃない。だけど、ウッカリしていた。
「ねぇ、ハリー。いままでお母さん達の墓行った事無いでしょ?ダンブルドア先生が連れて行ってくれるって。 今日の分の授業は出られないけど・・・命日だけは行ってあげよ・・・・?ね?」
は少しだけ涙目になって、シーツを握る。
「行こうか・・・・墓参り」
「うん!」