PHILOSOPHER'S STONE....23









「マシュウズ、よくやりました。」




先生、点数をくれても良いんじゃない?と思いながらも、
ネビルを連れて行く先生を見つめる。



「ククククク」
「バカだなロングボトムは。この思い出し玉を使えば尻餅のつき方を思い出せたろうに」
「・・・思い出し玉って?」
「ネビルのお婆ちゃんが送ってきたヤツ。なんでも、忘れている事を思い出させてくれる玉らしい」
「へー・・・すごい玉ね。便利な玉だわv」
「玉玉言わないでよ」
「玉は玉だもん。アレがボールに見える?」



ロンは呆れていた。
シェーマスは少し噴出し笑いをしていたけど。



「返せよ、マルフォイ!」
「嫌だね」



マルフォイは箒に乗って、空を飛び始めた。
あれほど先生が飛ぶなと言っているのに飛ぶなんて。



「ロングボトム自身に見つけさせる。屋根にでも置こうか!」



挑発するように私達の前を飛ぶ。
親にでも教わったのだろうか。 結構箒に乗るのは上手いみたい。
横にいたハリーは握りこぶしを開いて箒に跨ろうとする。



「ハリー待って!!乗っちゃダメよ。先生に言われたでしょ?」
「ハリー・・・怪我しちゃうよ・・・やめて」




私とハーマイオニーのいう事さえも聞かずに、ハリーは箒に跨り一気に上へ飛び上がる。
あっと言う間にマルフォイと同じ位置にいる。



「早く返せ!」
「嫌だね。取れるものなら取ってみろ!」



ドラコは思い出し玉を勢い良くハリーとは間逆の方向へ投げる。



「行かなくちゃ!!」
、ダメよ!! ハリーが心配だからって・・・・」
「ハリーを守るのが私の仕事なの!!」




私は箒に跨り、箒にぎゅっと力を入れると、宙に浮き、投げたボールを捕まえる。
だけど、片手を離したせいでバランスが可笑しくなり、落ちかけそうな所をドラコに支えられながらも、思い出し玉をとられた。
助けるか、奪うかどっちかにすればいいのにッ!!




、危ないことしないで!!」
「大丈夫よ、ハーマイオニー!!」
「女に取られる前に取ったらどうだい?ポッター!!」



マルフォイはまた勢い良く投げる。
私の横にいたハリーは一気にビュンッと発進し、城のガラスの部分に玉が当たる前にすかさずキャッチ!
さすがだね。 一瞬グルリと回る姿が最高v




、取った!」
「すごい、ハリー!!」


ハリーは私に近付いてきて、肩を抱き合いながら地面へとゆっくり急降下する。
皆は歓声を出しながら僕達に近づいて、僕達はなんとなくでガッツポーズをしちゃう。





・・・っていつのまにかドラコは降りてるしッ!!