PHILOSOPHER'S STONE....22
「ネビル!!戻ってきなさい!」
「ネビル!!」
「危ないわ!」
「ネビル!!!」
ロンは目を隠すし、先生は先生で助けにいこうとしない。
「ロン・・・どうしよう・・・ネビルがっ!!」
「どうしようもないよ!! 僕らはまだ飛べないし・・・先生は動いてくれないし・・・」
「きゃぁっ!!」
ラベンダーの叫び声。
ネビルが・・・20mぐらいかな。 そこまで浮き上がったと思ったら、今度は上下左右に動き出した。
クルクル回ってるし・・・ネビルッ!!
壁に何度もぶつかり、しまいには私たちのほうまで飛んできた。
先生は杖を出すけど、呪文を一切唱えない。 ネビルが近くに飛んできたら、一目散に地面へダイブしてるし・・・。
「うゎっ!!」
ネビルの声が聞こえる。
城の一番上に作られてある、銅像の剣にマントが引っかかる。
箒はどこかに飛んでいくし、マントは今にも破けそう。
私は杖を内ポケットから取り出して、ネビルの真下まで走る。
ハリーの止める声が聞こえるけど、体が止まろうともしない。
ネビルのマントがビリビリと破れて、ネビルが徐々に下がってくる。
・・・破れたッ!! 勢い良く私の上へ落ちてくる。
「 フェロミーラ!! 」
まだ杖を使って呪文を出したことないのに、口から勝手に出た。
ネビルは浮いて、ゆっくりと地面に着地した。
だけど、逆立ちしたま降りたせいで、手首を傷めていた。
「、よくやりました。皆さん、私はネビルを連れて行きます!
それまで絶対飛ばないように。もし飛んだら、クィディッチのクの字を言うまでもなく、
ホグワーツを出て行ってもらいますからね!!」