PHILOSOPHER'S STONE....21












スネイプ先生に付いて行き、なんとか授業を終えた。
独特的な喋り方で、私は笑いを堪えるのが必死だった。先生はハリーを集中的にイジめて、ちょっと腹が立つ。
でも、良い先生。



「ハリー、次の授業は?」
「飛行訓練」
「飛行訓練?」
「箒で空を飛ぶ授業さ。もっとも今日は2mぐらいしか飛ばして貰えないだろうけど。<ジョージがいってた。今日、もし勝手に飛んだら、クィディッチをさしてもらえない」
「クィディッチって?」
「ハーマイオニーがいうには、空を飛びながらするサッカーだってさ。ボールは蹴らずに自分で持って点を稼ぐ。ボールは4つ。1つはさっきの説明通りに使うやつ。もう二つは、点を取らせまいと勝手に動くボール。そして金ピカに光った小さなやつ。これを取ったら勝利!」


「金ピカ・・・売ったらどれぐらいになるかな?」
「・・・・・頼むから盗んで売らないで」
「・・疑わないでくれる?」



















「こんにちわ、皆さん」
「「「「「こんにちわ、先生!」」」」」
「いよいよ、飛行訓練です!魔女、魔法使いの初歩的な初歩。さぁ、ボヤボヤせずに、箒の横に立ちなさい!左側!さぁ、急いで!」



一斉に戸惑いながらも横に着く。
ネビルは右と左の区別もついてないや。・・・笑えるッ!



「右手を箒の上へ。そして"あがれ"と。」
「「「「上がれ!・・・・上がれ!」」」」



周りの皆が"上がれ"と連発する。
私も右手を差し出して「上がれ!」と力強く叫ぶ。


バシッ!!



勢い良く上がってきたと思ったら、手に思いっきりブツかって、掴んだんだけど、手がジンジンと痛い。
少し遠くにいるハリーも一発でキャッチしたみたい。ハーマイオニーが驚いた顔をしている。


「ぅうッ!!」



勢い良く言いすぎたのか、ロンの箒が顔に当たっていた。
笑いが起こるが、本人にしては大ダメージ。 最終的には箒を手で拾っている。



ダメじゃん。



「笛で合図したら、全員一斉に地面を強く蹴るんです。しばらく浮いて、もう一回笛を鳴らしたら、前かがみになって地面に着地するんです。いいですね?1・・・2・・・・」
「ネビルッ!!」





3と言う前に、ネビルが中に浮いた。
ネビルは箒をギュッと持って、ビクビク震えている。危ない・・・ッ!!